あれは忘れもしない十年前の五年後の八年前の半年後の五月の終わりの半年まえ七ヶ月後のことだ。大学をやめて行くあてもない無職の俺は大井競馬場にいて、やはり行くあてがなかった。ぶらぶら歩きまわって、直線コースの一番端、一コーナー近くに落ち着いた…
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