仏教

高村薫『太陽を曳く馬』を読む〜俺得の奇書〜

太陽を曳く馬〈上〉作者: 高村薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/07/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 41回この商品を含むブログ (57件) を見る太陽を曳く馬〈下〉作者: 高村薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/07/01メディア: 単行本購入: 6…

『二・二六事件獄中手記・遺書』を読む その1

二・二六事件―獄中手記・遺書作者: 河野司出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1989/02メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る ……十二日朝、十五士の獄舎より国家を斉唱するを聞き、次いで、万歳を連呼するを耳にす、午前七時より二、三時間軽…

一周忌法要へ

通夜の兄から - 関内関外日記(跡地) 昨年イオンで買った喪服のサイズは問題がなかった。しかし、ネクタイが見当たらない。しかたないので、何年前に買ったかもわからない、わりと渋めのストライプの入ったヴィヴィアン・ウエストウッドのネクタイをした。…

『終末期の密教』をちょっと開く―死者全共闘と公害企業主呪殺祈祷僧団―

「公害企業主呪殺祈祷僧団」について - Togetter はてなブックマークを朝から見てたらこのまとめが目に入った。『終末期の密教』持ってる。つーか、こないだほんのちょっとだけ本の整理をしたときに、「仏教関係」のひとまとめにするときに手にとった。……が…

日本仏教最大トーナメント開催! ~法然対明恵~

全選手入場!!超一流伝戒師の超一流の伝道だ! 生で拝んでオドロキやがれッ日本律宗の開祖、鑑真だ!空海は今も生きている!日本仏教最大のスター、弘法大師・空海だ!台密は俺が完成させた!入唐求法巡礼1000km! 慈覚大師・円仁!特に理由はないッ 三蔵が…

曹洞宗総本山総持寺に参る

先日、花月園競輪場を訪れた。山手の駅から京浜東北線に乗り、鶴見駅で降りた。鶴見の駅に降りるのもはじめてだったので、無料バスを使わず、散歩することにした。 総持寺があることは、事前に地図を見て知っていた。近くを歩いてみて、すぐにわかれば寄って…

宇宙の根源にあって、終末にある私から、宇宙の根源にあって、終末にあるあなたへ

文の起り必ず由あり。天朗かなるときは則ち象を垂れ、人感ずるときは即ち筆を含む。 空海『三教指帰』 関係者各位 はじめに言っておきたいことがある。さいごに言っておきたいことがある。だから私はキーを叩く。ラブプラスの啓示 私はときに夢を見る。われ…

鈴木大拙の家庭の事情を垣間見ること

鈴木大拙 (道の手帖)作者: 松ヶ岡文庫出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2006/05/20メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る 昨日の夜さ、ひさしぶりに本屋行ったの。そうしたら、思想・宗教コーナーみたいなところで、なんか…

坊主が婚活って、逆を狙った方がいいんじゃねえか?

高野山真言宗の末寺は約3700あるが、後継者難は年々深刻化。若い僧が同世代の女性と知り合う機会が少ないことや、地域で見合いを世話する人が減ったことなどが原因で、全国の宗務支所から「相手を紹介してほしい」との声が寄せられていた。 http://www.y…

佛教ライフ・オン・マーズ

先に阿修羅像展に行つたときに觸れましたが、金子大榮『佛』といふ本を讀みまして、其處に氣になる箇所が幾つかありましたので、今日は素晴らしいと思つた部分について、少しばかりメモ致します。 『佛』金子大榮著/昭和19年 ……お釋迦樣は此の世の中にお出…

興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」に行ったこと

asahi.com : 朝日新聞社 - 興福寺国宝特別公開2009 ―お堂でみる阿修羅― 東京国立博物館 阿修羅行列 混雑怖い。でも行きたい。ということで、8時半上野駅着というスケジュール。公園に入るとルーヴルの方にも行列などあり、やや焦る。道を渡って平成館。…

『天体による永遠』ルイ・オーギュスト・ブランキ

天体による永遠 (1985年) M.アバンスール/V.プロス編 浜本正文訳 (裏表紙より) 夢と動乱の19世紀、いくたびか閃光を放ち、ついに歴史の暗流に呑まれたかに見える革命家ブランキ。一八七一年パリ・コミューンの激動のさなか、トーロー要塞の土牢に幽閉され…

マニ車を回せ

卓上マニ車の回り具合がいいので、ことあるごとに回している。オム・マニ・ペ・メ・フム、オム・マニ・ペ・メ・フム、オム・マニ・ペ・メ・フム……。 俺によく、俺によく、俺になんかよくなりますように。でも、俺ばかりだと申し訳ないので、身近な人のことも…

いや、違うんだ、俺はあんたの話が聞いてみたいんだ

一つ前の記事なんだけど、おつかれさんじゃあねえよ。違うよ、ぜんぜん違うよ。いや、違わないけど、俺が書こうとしたのはそういうことじゃないんだ。この件だ。 後輩の修行僧を縁側から落として死なせたとして、滋賀県警は7日、同県東近江市永源寺高野町、…

この娑婆より外へ

俺は、坊主になりたいわけでもなければ、仏教徒になりたいわけでもないけれども、一日中なんか仏教本だけ読んでればいいとか、そういうのはすごくいいと思う。あとは、あまり自分で自由になにかしろということはなく、規則に乗って動く中で、内心の自由が確…

魂の落としどころがどっかにあるはずなんだ、たぶん

2009-03-15 エホバの証人と輸血の話 - 鰤端末鉄野菜 Brittys Wake 「エホバの証人と輸血の話」へのコメントとお返事 - 鰤端末鉄野菜 Brittys Wake たとえどんなにエホバが間違っていようとも、私はエホバの側に立つ - すべての夢のたび。 エホバの証人(もの…

『前衛仏教論』を読んで

前衛仏教論 (ちくま新書)作者: 町田宗鳳出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/12/07メディア: 新書購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る 新書。いつか読もうと思っている『法然対明恵』の著者。どこかしら、新書っぽいと思った。ビジ…

マニ車を買う

マニ車は円筒形で、側面にはマントラが刻まれており、内部にはロール状の経文が納められている。大きさは様々で、手に持てる大きさのものがあれば、寺院などでは数十センチ、大きいものでは数メートルにも及ぶマニ車が設置されている。チベット仏教の場合は…

みんな読もう、『足もとの自然から始めよう』(デヴィド・ソベル/訳:岸由二)

足もとの自然から始めよう作者: デイヴィド・ソベル,岸由二出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2009/02/19メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (6件) を見るrakuten:book:13139215 [書評]足もとの自然から始めよう(デイヴィド・ソベル): …

みうらじゅんがいいこといった

俺とみうらじゅん、みうらじゅんと俺。俺はそんなにみうらじゅんにとりくんだことがなくて、なんとなく面白そうだ、たぶん俺はすごく好きだろうというのは強いのだけれど、ただなんとなく機会があれば目にする、というていどであって、VOWでよく見かけたとか…

自分が哲学に入れないのは日本語のせいだ

いわゆる哲学、西洋哲学の本というのは読めたためしがない。いや、本を開いて単語と文章に目を通して本を閉じることはできる。できるけど、読めたと思ったためしがない。だいたい、ことばの意味がわからない。参ってしまう。なんとなく字面をおって、あいま…

無功徳の功徳あり

http://race.netkeiba.com/?pid=race&id=c200805050703 仏教かぶれの俺の目をひいたムクドク。また今日も出馬表で発見。マンハッタンカフェ産駒でデビュー戦四着で今回鞍上ルメールにスイッチで距離延長の府中マイル、これ、普通に買えるんじゃねえの? と買…

ハニカミ王子vs地雷ゴルフvs空飛ぶギロチン

――コース内に地雷が埋められているという報道がありました 「マジ? でも、もうここまで来たら、どうなっても仕方ないです。もちろん、やりたい気持ちはある。地雷を想像すれば怖いです。コースで爆発するんですから。でも、想像しなければプレーに集中でき…

むくのどく

http://db.netkeiba.com/horse/2006102838/ 東スポの競馬欄で「ムクドク」なる馬名を見ました。ムクドリの持つ毒のことだろう。うそです。ムクドリに毒はないと思います。おそらく、達磨が帝に答えた「無功徳」(外部サイトへ)。禅臭い名前の馬なのです。 …

『明恵上人伝記』読んでます

明恵上人伝記 (1980年) (講談社学術文庫) 面白いのでついつい半分くらい一気読みしてしまった『明恵上人伝記』。この「伝記」のいわれについては疑問があるが、中には他の資料より正しい面もある云々、などの学術的側面についてはようわからんが、これは読み…

空海へ立ちかえる

仏教の思想 9 生命の海〈空海〉作者: 宮坂宥勝,梅原猛出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 1968/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 今、また空海について読み始めている。思えば、空海からだった。空海についての本をたまたま手に取り大ま…

『正法眼蔵随聞記』読了。

道元の話がオモローな『正法眼蔵随聞記』読了。返す刀で秋月龍みん『禅門の異流 盤珪・正三・良寛・一休』も読了。ついでに読みかけだった『盤珪禅師語録』も読了。抱いた感想というのは「『随聞記』読むかぎり、道元も‘異流’と変わらんよな」みてえな。 と…

道元の話はオモロー

『正法眼蔵』はだいたい読み方もおぼえられないし、長くて手が出せそうにないので弟子の懐奘の(弟子がまとめたという)『正法眼蔵随聞記』を読んでいる。岩波文庫の、和辻哲郎校訂の版で、それがいったいどういう版にあたるのかは知るところではない。 wiki…

ぼんやりのたれながし

道元はあらゆる所作まで細々と規定して「悟りを開いた偉い坊さんだって歯みがきをおろそかにしてて、口を開いて説教したら口臭がひどいなんてことになったら艶消しだぜ。だからこうやって歯をみがけ」みてえなところまであるらしく、師匠が馬を見て「鹿だ」…

『最後の親鸞』/吉本隆明

ひさびさに、これほど夢中になって読めた本はなかった。すばらしい読書だった。俺は『妙好人』(鈴木大拙)など読んで、その信のあるところが、弥陀の誓願の方であって行者のそれではないという絶対他力というところの、それじゃあ<信>と無縁のところにつ…