仏教

みうらじゅんがいいこといった

俺とみうらじゅん、みうらじゅんと俺。俺はそんなにみうらじゅんにとりくんだことがなくて、なんとなく面白そうだ、たぶん俺はすごく好きだろうというのは強いのだけれど、ただなんとなく機会があれば目にする、というていどであって、VOWでよく見かけたとか…

自分が哲学に入れないのは日本語のせいだ

いわゆる哲学、西洋哲学の本というのは読めたためしがない。いや、本を開いて単語と文章に目を通して本を閉じることはできる。できるけど、読めたと思ったためしがない。だいたい、ことばの意味がわからない。参ってしまう。なんとなく字面をおって、あいま…

無功徳の功徳あり

http://race.netkeiba.com/?pid=race&id=c200805050703 仏教かぶれの俺の目をひいたムクドク。また今日も出馬表で発見。マンハッタンカフェ産駒でデビュー戦四着で今回鞍上ルメールにスイッチで距離延長の府中マイル、これ、普通に買えるんじゃねえの? と買…

ハニカミ王子vs地雷ゴルフvs空飛ぶギロチン

――コース内に地雷が埋められているという報道がありました 「マジ? でも、もうここまで来たら、どうなっても仕方ないです。もちろん、やりたい気持ちはある。地雷を想像すれば怖いです。コースで爆発するんですから。でも、想像しなければプレーに集中でき…

むくのどく

http://db.netkeiba.com/horse/2006102838/ 東スポの競馬欄で「ムクドク」なる馬名を見ました。ムクドリの持つ毒のことだろう。うそです。ムクドリに毒はないと思います。おそらく、達磨が帝に答えた「無功徳」(外部サイトへ)。禅臭い名前の馬なのです。 …

『明恵上人伝記』読んでます

明恵上人伝記 (1980年) (講談社学術文庫) 面白いのでついつい半分くらい一気読みしてしまった『明恵上人伝記』。この「伝記」のいわれについては疑問があるが、中には他の資料より正しい面もある云々、などの学術的側面についてはようわからんが、これは読み…

空海へ立ちかえる

仏教の思想 9 生命の海〈空海〉作者: 宮坂宥勝,梅原猛出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 1968/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 今、また空海について読み始めている。思えば、空海からだった。空海についての本をたまたま手に取り大ま…

『正法眼蔵随聞記』読了。

道元の話がオモローな『正法眼蔵随聞記』読了。返す刀で秋月龍みん『禅門の異流 盤珪・正三・良寛・一休』も読了。ついでに読みかけだった『盤珪禅師語録』も読了。抱いた感想というのは「『随聞記』読むかぎり、道元も‘異流’と変わらんよな」みてえな。 と…

道元の話はオモロー

『正法眼蔵』はだいたい読み方もおぼえられないし、長くて手が出せそうにないので弟子の懐奘の(弟子がまとめたという)『正法眼蔵随聞記』を読んでいる。岩波文庫の、和辻哲郎校訂の版で、それがいったいどういう版にあたるのかは知るところではない。 wiki…

ぼんやりのたれながし

道元はあらゆる所作まで細々と規定して「悟りを開いた偉い坊さんだって歯みがきをおろそかにしてて、口を開いて説教したら口臭がひどいなんてことになったら艶消しだぜ。だからこうやって歯をみがけ」みてえなところまであるらしく、師匠が馬を見て「鹿だ」…

『最後の親鸞』/吉本隆明

ひさびさに、これほど夢中になって読めた本はなかった。すばらしい読書だった。俺は『妙好人』(鈴木大拙)など読んで、その信のあるところが、弥陀の誓願の方であって行者のそれではないという絶対他力というところの、それじゃあ<信>と無縁のところにつ…

性欲 どうにかならないか

こんな日記に検索から辿り着いた人、なにか役に立てばいいとは思うのですが、検索エンジンの領分がおおきくどうにもならない。「性欲 どうにかならないか」と検索された方、どうでしたか? 引っかかったのは次の箇所ですか。 建仁元年(1201年)、京都の六角…

『完本 妖星伝』〈2〉〈3〉/半村良

ついに読み切ってしまった『妖星伝』、いや、読めども読み切れるといえるのかどうか、この奇書は。「生命はなぜほかの生命を奪ってのみ生きざるをえないのか」、そして「人間の自由意思とは何か」と、第一巻でその大きな問いが突きつけられたが、さらにそれ…

チベット8

ラップ問答 一昨日だったか、日本テレビのニュースでチベットの寺院が紹介されていた。昨年の取材で、今回の弾圧で逮捕者が出たらしいという寺らしい。チベットの寺院映像となると砂曼荼羅などが思い浮かぶが、それ以外の姿を見ることができて興味深かった。…

『B.A.S. 爆血馬自動狙撃術』亀谷敬正

B.A.S. 爆血馬自動狙撃術作者: 亀谷敬正出版社/メーカー: 東邦出版発売日: 2007/10メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (5件) を見るなぜこの本が必要だったのか ふだん古本しか買わない俺なので、一冊三千円級の新刊というと尻込みする。尻…

『臨済録』朝比奈宗源訳注

伊勢佐木町の古本屋、古い岩波文庫の棚で発見したの。1981年31刷。スタイルは、上段返り点付き漢文、下段に書き下し分、訳注を挟んで現代語訳と、先に買った無門関 (岩波文庫) [ 慧開 ]と同様なんだよね。 臨済宗の臨済、臨済の喝の臨済ってわけ。今まで読…

『一日一禅』秋月龍みん(みんは王へんに民)

タイトルからすると、三百六十五日分のありがたい言葉、心があたたかくなる言葉、あいだみつをみたいな言葉が記されているような本とも思える。が、内容はピーキーな公案の集まりであって、すりこぎで師匠の頭をぶん殴ったり、急に相手の鼻をねじ上げたり、…

無門関 第5989217511則 「真田心体」

http://www.olympus.co.jp/jp/corc/corp-ad/sp/ningennozenbu/ 真田広之は言った。「ココロとカラダ、にんげんのぜんぶ」無門曰く:天下の真田ともあろうものが、内視鏡検査のつもりで、うっかり臓腑をすべて吐き出してしまったぞ。これ以上言い添える何かは…

『フロリクス8から来た友人』フィリップ・K・ディック

asin:4488696104 「タイヤの溝掘り職人です。中古スキブ展示場で働いています」 「なんだ、それは?」 主人公はタイヤの溝掘り職人。それだけでもうたまらんじゃないですか。それで、このお膳立てで、なんとか最低限の犠牲フライを打ち上げてくれた我らがPKD…

『風林火山』初視聴

上杉謙信にもGacktにもさしたる興味はない……が、その両者が合わさると話は別じゃないですか。ふだん、ペプシにもキュウリにも興味はないけれど(id:goldhead:20070613#p3)ってのと、話は同じじゃないですか。 ということで、今シリーズの大河ドラマをはじめ…

『般若心経の智慧』秋月龍みん

ISBN:9784569567075 ▽ 般若心経と私。あれは中学の修学旅行で京都を訪れたときの話。私は金閣寺でひとつのおみやげを買った。一面にルビ付きの般若心経がプリントされた手ぬぐいだ。お経がなんたるかまったくわかってなんかいなかった。ただ、なんだかわから…

一つの道はすべての道か

ネット上には掲載されていないが、神奈川新聞で熊田千佳慕さんが半生記を連載されている。今朝掲載分に、熊田さんのことをあるお坊さんが「在家にありながら悟った妙好人」と記し、それについて「面はゆい思いをしました」と書かれていた(面はゆいって上品…

自転車を注文したんだけれど届くのはしばらく先になりそうなんだ

http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20070319#p4 自転車が欲しいという思いはいったん大人しくはなったのだけれど、自転車はあまり無駄にはならないという考えはあって、それなりの合理性を備えているようにも見られるので、いよいよネットで注文した。こないだ…

『盤珪禅師語録』鈴木大拙編校

asin:4003331311 このところの読書というと、数冊の仏教がらみの本の買ってあるのを、寝るときはこれ、坐っているときは、そこらに転がっているあれこれと、つまみ読みする習慣になっている。そんな本を買い込むのはネット経由が多く、手にしてみて「しまっ…

高野山懐深すぎ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070406-00000018-spn-ent 「昇魂式」と題し、18日に高野山東京別院で開催。真言宗の開祖である空海の弟子が、ケンシロウらが伝承する暗殺拳「北斗神拳」を日本に伝えたという物語の設定のため、真言宗の寺院が選ばれ…

『禅と日本文化』鈴木大拙著/北川桃雄訳

大拙先生の逆輸入もの。『禅』(工藤澄子訳)よりも、「できるだけ文体に親しみ、慣用の語句を知ろうとした」(後記)とあって、‘大拙節’らしさはけっこうある。でも、やっぱり本人による日本文の迫力は別格。 ▼ でも、この本、迫力というか、けっこうけれん…

『誤解された仏教』秋月龍みん(みんは王へんに民)

誤解された仏教 (講談社学術文庫)作者: 秋月龍珉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/09/08メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (20件) を見る▼ 実際のところここのところ買い漁って読み漁っているのは鈴木大拙の本なのだけれども、…

『鈴木大拙随聞記』志村武

ASIN:B000JA7I3S ……桜木町の地下古本屋、七百円。 「インドで誰でも気づくことは、各種の動物が横行することだろう。きたないといえば、それもそうだが、そんなところを見ないで、大きな牛が往来の真ん中や店先で寝ていたり、市場で捨てられているような、何…

なぜ女三蔵は西域を行くのか?

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2006/12/06/04.html 本来は男性の三蔵法師を女優の深津絵里が演じたことなどに対して「日本人による文化の改ざんを許さない」との批判が目立つ。 こないだフジテレビで放送していた『西遊記』が、バッシングを受けて…

川崎大師でのこと その二

お稲荷さんはおそろしゅうございます。お寺の中にひっそりとあるさまは、この世ならぬ凄みがございます。思わずわたくしも、小さな鳥居をくぐり、お賽錢を投じ、お参りせずにはおれません。がらごろ、がらごろと鈴の音が響きます。二拍手の音も響きます。こ…