展覧会

『異邦人たちのパリ 1900-2005 ポンピドー・センター所蔵作品展』国立新美術館

http://www.asahi.com/pompidou/ 生来の田夫野人にして山野を這いずること日々の行とする身なれども、時に東京を訪ずる縁あり。然れども六本木、ヘイポー云うギロッポン訪れるは、畜生の身ままで霊山一会に迷い込むが如くなり。此も世の美なるもの見がたきこ…

生誕100年記念 ダリ回顧展

http://www.dali2006.jp/ サルバドール・ダリ。理性的、理知的で、ひどく真面目だった。頭でっかちの冷たい芸術とは言わないが、自分の中ではそちら側のものと感じた。だってあなた、そういう人間じゃなければ、あんな髭をしてみせる理由がない。でも、シュ…

『日本×画展(にほんガテン)!』横浜美術館

http://www.yaf.or.jp/yma/exhibition/2006/special/02_gaten/artist.html 若沖(id:goldhead:20060717#p1)に続いて日本画続き。また誘われて出向いたわけだが、それほど乗り気ではなかった。馬券売場に行く地下道のポスターを見て「日本画だけだと客が来な…

『プライス・コレクション 若沖と江戸絵画』東京国立博物館

http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/ (はてな内に公式ブログがあるとは知らなかった) 先週の土曜日に訪れた。東京国立博物館に行くのは今年の春の『天台展』(id:goldhead:20060417#p1……同じ館でした)以来、日本画中心の展覧会はいつぞやの琳派展(id:goldhea…

「人体の不思議展」

http://www.jintai.co.jp/ 先週の土曜日のことだ。晴れていたら、川崎大師に行くはずだった。しかし、曇天。「横浜美術館のイサムノグチか、産貿ホールの人体」という二択になった。迷わず後者を選んだ。仏に会いに行くはずが、屍に会う。これも一興。 ちょ…

天台宗開宗1200年記念「最澄と天台の国宝」東京国立博物館

http://event.yomiuri.co.jp/2006/tendai/●新日曜美術館をたまたま見た。はなさん出演の最終の日だったと思う。俺はどこかしら仏教に興味あり状態になっていたので、興味深く見た。出演していた専門家だろうか、「こんな言い方は叱られるかも知れないが、真…

油彩描きたし

『ぼくは閃きを味方に生きてきた』横尾忠則 現代美術の暗示する方向はどうもネガティヴだね。人間の魂の向上や進化には一切興味がないんだ。理論や思想が好きなんだ。天上界が期待しているものと反対のものを認めているんだから、宇宙存在だって悲しんでいる…

篠原有司男〜ボクシング・ペインティングとオートバイ彫刻〜

神奈川県立近代美術館 鎌倉 http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2005/shinohara/index.html 次の日曜日(11月6日)までの展覧会だから、駆け込みになったよ。まあ、文化の日らしくてよかったんじゃないかな。で、ギューちゃんこと篠原有司…

ルーヴル美術館展 19世紀フランス絵画 新古典主義からロマン主義へ/横浜美術館

http://www.ntv.co.jp/louvre/ 土曜日に行ったのがこの企画展。気になったことなどメモしておく。 一人の婦人がウジェーヌ・ドラクロワ『テンプル騎士団によるレベッカ略奪』を見ながら「歴史の知識とかあればもっといろいろわかるのにねぇ」と言った。それ…

マルセル・デュシャンと20世紀美術(横浜美術館)

http://www.yma.city.yokohama.jp/kikaku/duchamp/ 「芸術の長い歴史の中で、既製品の小便器にサインを入れて作品だと言い張ったのは、この時のデュシャンただ一人である」(民明書房刊『カンバスに消えた人生―芸術家の人生論―』近藤唯之・著)より。 という…

つたえたい ぼくのきもち わたしのおもい 作品展

昼休み、関内駅前にある横浜市民ギャラリーへ行ってきた。訳あって、「つたえたい ぼくのきもち わたしのおもい 作品展」を見てきたのだ。これは、横浜市内の障害のある児童・生徒による絵画・工芸・陶芸作品の展示会である。もちろん、生来の子どもの絵好き…

常設展&木村伊兵衛展(東京国立近代美術館)

常設展は琳派展を見に来たとき見たのだが貧乏人の貧乏根性というやつで足早に見ようと思ったのだが意外に時間が掛かるものだ、そして疲れるものだ。意外なことに前回も足早に見たつもりだったが「この作品はあった」「これはなかった」というのがはっきりと…

草間彌生展(東京国立近代美術館)へ行った

http://www.momat.go.jp/Honkan/Yayoi_Kusama/ 琳派展の時の帰りに告知を見て来なきゃねと思っていた草間彌生展へ行ってきた。想像通り脳と目が疲れてしまったが、行ったかいがあったと言わねばならぬ。「単に水玉を病的に‘書’いてるだけじゃないか」とか「…

琳派 RIMPA 展メモ

いわゆる琳派と分類される作品を、クリムトやマティスまで巻き込んで再構築しようという、意欲に溢れてまっせって感じの展覧会。あいにく日曜日は天気がぐずついていたが、客の数は多かった。人の多い美術館はあまり好きじゃない。気になったことなどをメモ…

かぼちゃ美術館へ行く

湯河原の温泉に行ってきた。宿に着くとまず、熱海の花火大会に行くのなら、七時過ぎに駅までお送りしますとのこと。花火など知らなかったが、折角なので花火見物。 翌日は、湯河原の温泉街の外れにある「かぼちゃ美術館」へ。こんな名前だが、草間彌生の作品…

東京都現代美術館へ行く

東京都現代美術館に、オノ・ヨーコ展を見に行った。 最終日前日ということもあってか、とにかく人が多かった。で、感想を面白いかつまらないかで言えば、つまらなかった。 オノ・ヨーコの怜悧さは伝わってきた。才人なんだろう。そして、作品は冷たい芸術だ…

岡本太郎美術館へ行く

半分仕事で川崎市にある生田緑地というところへ行った。まず緑地内にあるお目当ての岡本太郎美術館へ。常設展では岡本太郎七十歳以降の作品を特集していたが、やはり似たような作風の物ばかりで、いささか単調であった。 一方、企画展ではアフリカのストリー…