SF

社会のSF的変革って遠くないうちに起こったりするのだろうか?

寄稿いたしました。 blog.tinect.jp 「くじ引き民主主義」について。どっかでちらっと見かけて気になっていた考え方。たぶん、今、一般人が手に入る入門書みたいなのは二冊だと思う。 くじ引き民主主義~政治にイノヴェーションを起こす~ (光文社新書) 作者…

素人がChatGPTにJavaScriptの修正を手伝ってもらった話

SF

おれはHTMLとCSSが少しわかる。調べればなんとかなることもある。WordPressも少しわかる。調べたり、当て勘でなんとかできるところは、する。本業はAdobe IllustratorとPhotoshop、あとinDesign使う方向の人間だ。あと、ちょっと写真を撮るのと、日本語の文…

『マトリックス レザレクションズ』を観たような気がする

『マトリックス レザレクションズ』を観たような気がする。すまない、けっこう前の話だ。べつの映画の感想を書こうとして、ふと思い出したんだ。 マトリックス レザレクションズ(字幕版) キアヌ・リーブス Amazon 『マトリックス』。それはもう夢中になった……

おれは100年生きられないだろうが

またまた寄稿いたしました。 blog.tinect.jp 世界不死計画 作者:フレデリック・ベグベデ 河出書房新社 Amazon この本を読んでからの着想というか、思いつきというか、「不老不死」について考えた。この本、ノンフィクションとフィクションが入り交ざって、最…

ケン・リュウ短篇傑作集2『もののあはれ』を読む

もののあはれ (ケン・リュウ短篇傑作集2) 作者:ケン リュウ 早川書房 Amazon 図書館でレイ・ブラッドベリの本をジュニアコーナーで探していたら、この本が目に入った。あ、ケン・リュウじゃん。こっちにしよう。そう思って借りた。 ……あれ、読んだことあるん…

『シン・ウルトラマン』とおれと昭和のウルトラマン

おれとウルトラマンウルトラマンとおれ。 それについては東京都現代美術館の『特撮博物館』に行ったときに書いた。書いたのを今知ったので、そこから引っ張ってくる。 goldhead.hatenablog.com 私は1979年の生まれだ。ウルトラマンもウルトラセブンもリアル…

『三体』好きは『トップをねらえ2!』を観て損はないかも

第1話 お姉さまと呼ばせてください! Amazon 連休。なにか映画かアニメでも観ようと思って配信サイト眺めた。結局、観たことのある『トップをねらえ2!』を観てしまった。 『トップをねらえ2!』はGAINAXの20周年記念作品である。庵野秀明をはじめ、エヴァで見…

SFアニメ『地球外少年少女』は良い作品だった

【Amazon.co.jp限定】オリジナルアニメ 「地球外少年少女」 ビジュアルアーカイブス (特典映像視聴用デジタルシリアルコード付) [TDVDS-09] 磯光雄 Amazon 【Amazon.co.jp限定】オリジナルアニメ 「地球外少年少女」 設定資料集 (特典映像視聴用デジタルシリ…

『シドニアの騎士 あいつむぐほし』を見る

【Amazon.co.jp限定】『シドニアの騎士 あいつむぐほし』Blu-ray [通常版] (トートバック付き) キングレコード Amazon アニメ版『シドニアの騎士』の掉尾を飾る『あいつむぐほし』を見た。おれはそれほど熱心な『シドニアの騎士』のファンではない。TVシリー…

映画『ドント・ルック・アップ』を観るのこと

youtu.be Netflixで配信中の『ドント・ルック・アップ』。ある大学教授と大学院生が、地球に接近する彗星を発見する。接近どころか衝突する。これをアメリカ大統領に伝えようする。伝える。伝わっているのかどうか。マスメディアで訴える。訴えるが、世間に…

年末年始『三体』三昧

おれが劉慈欣の『三体』を読み始めたのは西暦2021年12月30日14時20分(JST)頃である。そのことは「サンマルクカフェ」のレシートから明らかだ。 さかのぼって数十分前、おれは伊勢佐木モールのブックオフにいた。恥を晒すが、ブックオフだ。そこでおれが見…

柴田勝家『アメリカン・ブッダ』を読む

アメリカン・ブッダ (ハヤカワ文庫JA) 作者:柴田 勝家 早川書房 Amazon 人は自分の見えないものを想像して、そこに見えない敵を作る。けれども、この国では、想像を人に言うことをの愚かさを誰もが知っているから、そこで争うことはないのだ。 ジョンは他の…

大原まり子『戦争を演じた神々たち』を読む

戦争を演じた神々たち[全] 作者:大原 まり子 クリーク・アンド・リバー社 Amazon おれはあまり昔からのSFファンではない。SFファンと呼べるかどうかもあやしい。絶対に千冊読んでいないだろう。 というわけで、この間、「大原まり子」という名前を知った。…

ひさびさにSF 藤井太洋『公正的戦闘規範』を読む

公正的戦闘規範 (ハヤカワ文庫JA) 作者:藤井 太洋 早川書房 Amazon たぶん、ひさびさにSFを読んだ。『公正的戦闘規範』。短編集。正統派、現代的、そして日本のSFだ。日本のSFだけれど、舞台が日本とは限らない。表題作の舞台は中国だ。そして話の中心になる…

あんたは『第五の季節』を読む

第五の季節 〈破壊された地球〉 (創元SF文庫) 作者:N・K・ジェミシン 東京創元社 Amazon これは、世界の終わりの物語―数百年ごとに“第五の季節”と呼ばれる破局的な天変地異が勃発し、文明を滅ぼす歴史がくりかえされてきた超大陸。その世界には、地球と…

小川一水『コロロギ岳から木星トロヤへ』を読む

コロロギ岳から木星トロヤへ 作者:小川一水 発売日: 2013/11/15 メディア: Kindle版 おれは小川一水の『天冥の標』を読んだ。すばらしい読書体験だった。小川一水はほかに二冊くらい読んだかもしれない。『コロロギ岳から木星トロヤへ』は未読だった。未読だ…

宇宙を駆ける六畳一間SF『ひそひそ星』(園子温)を見る

ひそひそ星 メディア: Prime Video ひそひそ星 発売日: 2016/12/02 メディア: Prime Video インタビューで園子温は『ひそひそ星』でデビューしたかったと語った。構想25年の大作である。この場合の大作は、べつにすごい制作費がかかっている、有名人が大勢出…

【降参】おれにサイバーパンク2077は無理だった

貧乏人がなんとか金払って買ったゲームだけど、『サイバーパンク2077』、おれには無理。洋ゲー無理。一人称視点無理。最初の戦闘でも死にまくる。まったく進めない。これは、「おれにとっては」クソゲーというか、難しすぎるゲーム。せめて三人称視点があっ…

続・おれはいつになったら『サイバーパンク2077』をプレイできるのか?

automaton-media.com こんなニュースがあるようだ。あ、べつにおれはPS4版持ってたり待ってたりしてるわけじゃないです。Steamで手に入れてインストールも済んでいます。 goldhead.hatenablog.com で、まったく慣れない一人称視点ゲーム、プレイしたことのな…

おれはいつになったら『サイバーパンク2077』をプレイできるのか?

サイバーパンク2077 | スパイク・チュンソフト 『Cyberpunk 2077』というゲームの存在を初めて知ったのはチバ・シティ郊外のコフィンの中だったろうか。タンホイザーゲートの闇に輝くビームの光を見たよりは後だろう。 おれはサイバーパンクを愛している。そ…

SFアジアン武侠ファイナルファンタジー 『翡翠城市』を読む

翡翠城市 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 作者:フォンダ リー 発売日: 2019/10/17 メディア: Kindle版 ケコン島――それは選ばれし者グリーンボーンたちの島。彼らは、島の貴重な天然資源である翡翠のエネルギーを制御することによって、怪力、敏捷、感知など…

映画『TENET テネット』ネタばれ感想(を読んでから映画に行くべきか?)

え、クリストファー・ノーランの新作なんかあるんですか? という感じで、急に『テネット』の存在を知った。そんじゃあ見に行くか、せっかくだからIMAXで、ということでのこのこと横浜ブルク13へ。客の入りはというと、おれが行った回は微妙に遅くて中途半端…

『宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論』と『マルチバース宇宙論入門 私たちはなぜ<この宇宙>にいるのか』を読む

宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論 (講談社現代新書) 作者:青木薫 発売日: 2013/08/23 メディア: Kindle版 マルチバース宇宙論入門 私たちはなぜ〈この宇宙〉にいるのか (星海社新書) 作者:野村 泰紀 発売日: 2017/07/27 メディア: 新書 おれ…

山本弘『まだ見ぬ冬の悲しみも』を読む

まだ見ぬ冬の悲しみも (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション) 作者:山本 弘 メディア: 単行本 これはいい本だ。なんてったってタイトルがいい。「まだ見ぬ冬の悲しみも」。ただ、おれはこのタイトルを知ってから、知らない間に「まだ見ぬ冬の悲しみを」をだと…

「歴史を変えてくれと誰が頼んだ?」 山本弘『去年はいい年になるだろう』を読む

去年はいい年になるだろう(上) (PHP文芸文庫) 作者:山本 弘 発売日: 2012/09/18 メディア: 文庫 去年はいい年になるだろう(下) (PHP文芸文庫) 作者:山本 弘 発売日: 2012/09/18 メディア: 文庫 この作品は……。作者自身の紹介、いや「宣伝」を読んだほうが早…

ある日突然、「地球を移動させる話を読みたいな」と思ったら、『地球移動作戦』を読めばいいと思う

地球移動作戦(上) (ハヤカワ文庫JA) 作者:山本 弘 発売日: 2017/10/31 メディア: Kindle版 地球移動作戦(下) (ハヤカワ文庫JA) 作者:山本 弘 発売日: 2017/10/31 メディア: Kindle版 書棚に『地球移動作戦』というタイトルの本があって、表紙を見てみる…

山本弘『プラスチックの恋人』を読む

プラスチックの恋人 (早川書房) 作者:山本 弘 発売日: 2017/12/28 メディア: Kindle版 仮想現実“Virtual Reality”と人工意識“Artificial Consciousness”が実現したセックス用アンドロイド―オルタマシン。その中でも少年や少女の姿形をした未成年型オルタマシ…

ハードでソフトな『プロジェクトぴあの』(山本弘)を読む

プロジェクトぴあの(上) (ハヤカワ文庫JA) 作者:山本 弘 発売日: 2020/03/18 メディア: Kindle版 プロジェクトぴあの(下) (ハヤカワ文庫JA) 作者:山本 弘 発売日: 2020/03/18 メディア: Kindle版 おれはいくらかSFを読んできたといっていいが、入り口は…

おれも『十三機兵防衛圏』の良さについて語ろう

『十三機兵防衛圏』公式サイト 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第561回「『十三機兵防衛圏』の凄さについて」 - 4Gamer.net [ゲーム] 毎年、年末年始にゲーム一本やろうかな、とか思うんだよな。 2019/12/19 15:23 おれは昨年の12月19日にこんなことを…

『アリータ:バトル・エンジェル』、あるいは古舘伊知郎の使い方

アリータ:バトル・エンジェル (吹替版) 発売日: 2019/07/31 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 登場人物オールCGIのアニメーションだと思っていたので、吹替版で見た。主人公だけCGIだった。全身義体(『銃夢』を知らないのでこの用語が正…