K-1グランプリ開幕戦

 テレビで観戦。気になった試合をいくつかメモ。

すっかり自分のスタイルを理解し、つまらないと言われようが結果を求める武蔵。その姿勢は大いに認めるが、ミーハーの俺にとってつまらないことは変わりない。対するアビディは、ミーハー好みのファイター。『トレイン・スポッティング』あたりに出てきそうな、イギリスのダメ若者っぽいのもいい(フランス人だけど)。けど、最近はどうか。出てきた当時は、バカスカぶん殴られて、ドカドカ打ち返すって感じで、一度倒れてもまた立ち上がってくる不死身ぶりがよかったものだが、最近はなんか打たれ弱くなったように見える。ドロドロの殴り合いに持ち込んでも、先に倒れそうな。人生の殴られ許容量をオーバーしてたりしなきゃいいんだが。で、この試合も武蔵のペースで終わり。3Rに一発いいのが入って、急にアビディが活き活きしはじめたけど、もう時間もなかったね。

さまよえる横綱、肉体改造して痩せなきゃ話にならない。ボンヤスキーは顔や腹を殴ったり蹴ったりして、脚狙いに終始せずにナイス・ファイト。フィニッシュも美しい。曙は総合へ転向とか、プロレスへとか言われるけど、とにかく今の体じゃダメだろう。それ以外、たとえば、「一発ずつ殴り合って先に倒れたら負け」みたいな格闘技を作ったりするのがいいかもしれない。誰が付き合うか知らないけど。

見たかったけど、ダイジェスト。一部でイグナショフ不利は明白なのに延長にしたのを隠すため、とか言われてるみたいだ。

鳴り物入りで登場→フェイド・アウトかと思っていたら、思いの外まじめにK-1に取り組んでいるボタ。今回もかませ犬的な扱いかと思っていたら、フンフン言いながら(鼻歌じゃない)ジェロムレに勝ってしまった。ジェロムレがひさびさの一戦で、一回ダウンした後はなんか心ここにあらずって感じで、様子が変だったのもあるけど、まあたいしたもんだ。頑張れボタ。