ラーメンライスを食わないなんて人生損してるよ

 昨日の昼食はラーメンライスだった。先週「どっちの料理ショー」を見て、食いたくなったのだ。自慢じゃないが、ラーメンライスを今まで食べた記憶はほとんどなかった。「主食と主食じゃないか」というわけである。小さな頃から東海林さだおのコラムなどに親しんできた自分だが、「主食と主食」は許せなかったのだ。
 ところが、いざ食べてみると実に奥深い。ラーメンにとってのスープが、ごはんにとってのスープとなり、ラーメンの具がごはんの具になりうるのである。また、ごはんがラーメンの油っこさを中和してくれるという効果。それらが織りなす複雑な交響曲が、より一層箸を進ませるのだ。
 俺がこれから何年生きようと、ラーメンライスを食わなかった二十年は取り戻せない。俺は、時間の無い場所で未来永劫そのことを悔いるような気になってしまう。