あなたお医者さま?

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041214i114.htm

弁膜症については、2001年3月―03年4月に20人を執刀。死亡は3人で、死亡率15・0%は、弁膜症手術の平均死亡率3―4%を大きく上回っている。

 この手のニュースを見るたびに思うのは、「手術専門の技術者を養成するわけにはいかないのか?」というもの。医者になるような人は、われわれ一般大衆よりも遥かに頭脳明晰です。しかし、だからといって手先が器用かどうかは全く別の素質じゃないかと思うのです。
 もちろん、手術という行為が小手先の器用さでどうにかなるものではなく、人体のあらゆる組織や機能に通じていなければならない、というのは承知の上です。そういった知識がなければ、いざという時も対応できないでしょう。しかし、それでも人には向き不向きがある。ここ一番での度胸というのもあるでしょう(これだけ高い連対率を誇りながらも、まだ手術室に向かうのも一種の度胸かもしれませんが)。ゆえに、人間の腹をかっさばいて中をいじる人には、医師免許とは別の資格があっていいのでは、と思うのです。
 ところで、このニュースを日記に記したのはレイモンド・カーヴァーの名作短篇の名を頭に付けたいな、と思っただけです。もちろん、私のようなものは重病になったとしてもお医者さまにかかる金もなく、この彼http://www5.big.or.jp/~hellcat/news/0411/26a.htmlのように、自分で腹かっさばくしかないような人間です。上に記したことは本心であると同時に、まるで実感の無い空論でもあると書き添えておきましょう。