まるでスローモーション

 馬齢を重ねるにつれ、月日が経つことがしだいに早くなっていく。まだ四半世紀しか生きていない俺ですらそう感じる。もし、半世紀でも生きてしまったら、夜寝たら朝は棺桶の中、というスピードだろう。この流れで行くと、今年ももう半月が過ぎた、と続くところだが、そうではない。なんかその、まだ半月、たった二週間ちょいか、という感じなのだ。頭の方は正月みたいなイベントもあったのに、まったく進んでいない。俺の知らないところで、時の進み方がかわったのだろうか。勝手にそんなことをされては困る。夜寝たら朝は棺桶の中。つまらないことが多すぎて、人生の暇つぶしにも飽きてきた。