大家兼不動産屋さんから手紙が届けられた件について

 昨夜帰宅すると、郵便受けに封筒が。見覚えのある不動産屋のロゴ入り封筒だった。この時点で動悸が激しくなる。別に私が悪いこともしていないのに。これがPTSDだとかそういうやつだろうか? まあ、それはともかく、これは絶対に騒音問題についての報告に違いない。部屋にはいると、脱ぐものも脱がず(靴は脱ぎましたが)、一気に開封。すると、ワープロ打ちの文書が一枚。書き出しはこうである「入居者のみなさまへ 夜間生活音のご注意」。すなわち、入居者全員への文書ということだ。時候の挨拶に続き「1.音楽鑑賞の際の音量は〜」「2.雨戸の開け閉めは〜」などと、まるで学生寮か何かの注意が続く。そして、最後に一行「この文書は定期的に入居者の方すべてにお送りしています」と。
 いや、ビックリした。この手紙が、ここ最近の私の訴えがきっかけあることは疑いないが、まさか入居者全員への注意まで発展するとは。しかも、これは普通郵便で送られてきているのだ(管理人は当地には居ない様子)から、何とも素早い対応だ。もっとも、宛名が手書きであることから、本当に入居者全員に送ったのかどうかはわからない(以前の事務的なお知らせの封筒は宛名がタイプであった)。当該者である私と隣人にそれぞれ「こういう対応しましたよ」「警告するかんね」と送っただけ、という可能性もある。疑いすぎかしら。ただ、周り全員を巻き込むよりも、そっちの方が気が楽、という気がしないでもない。
 もちろん、大家さんにしてみれば、騒音で大きなトラブルになったり、入居者に引っ越されてはたまらないから、たまに気を引き締めようという意図もあるだろう。まったく関係ない下の方の棟の人が受け取っても、「単なる注意か」で済まされる程度の内容ではあるし。
 と、ここでまた手紙を見て気づいたのだけれど、時候の挨拶が適切じゃない。季節が違うのだ。ということは、これは過去に作成された文書の使い回しである可能性が高い。日付は直したが、そこは見落としていたのだ。となると、「定期的に」かどうかはわからないが(私が引っ越してきて一年と一ヶ月ほど経つが初見である)、注意文書の配布は過去にもあったということだろう。
 しかしまあ、いずれにせよ何とも手早く行き届いた対応だろう。実名を挙げないけれど、感謝の気持ちで一杯である。この手紙が効いたのか、昨夜も隣人は静かであった。というか、やけに全体がいつにも増して静かだったのは気のせいだったろうか。そんなわけで、睡眠不足に悩む私は十時前には就寝してしまった。それが妨げられることもなく、今朝はいつも通りの七時半に起きた。まさに健康万歳といった気持ちである……はずなのだが、なぜか目の下にクマはできているし、全然寝足りた感じがしない。食欲もなければ体もだるい。人間は寝だめができないというけれど、不眠は闇金のように利子が積み重なっていくものなのか?