眠れない夜の高倉健はテヘランに降り立った

goldhead2005-03-25

 ここのところ、なかなか眠れない夜が続いている。春は憂鬱な季節なのだが、さらに気が滅入るようなことがあったのだ。ベッドに横になってもなかなか眠れず、それ以前に、ベッドに横になって暗い想念にとらわれるのも怖く、ついついテレビを見ながら夜更かししてしまう。
 こんなときはソラナックス一錠飲めばいいのだけれど、そうすると朝が辛い。脳神経の話などはよくわからぬが、脳の働きにブレーキを掛けるような薬と実感している。起きているときはそれでいいが、寝起きはアクセルを踏まなければ目が覚めない。それなのに、睡眠中にサイドブレーキ(今、サイドブレーキという単語がどうしても出てこなかったので「ドリフト きっかけ」でgoogle検索をした)まで引いたのか、さっぱり脳が活動しない。すると、いつまでもベッドから起きあがれず、朝飯も食えず、体調も悪くなる一方。それではいけないと、昨夜は飲むのを控えたのだ。
 控えた結果、高倉健テヘランの空港に降り立つ姿を見ることになった。日本代表がイランと雌雄を決せんとする三十年も前に、健さんは一人でイランへ旅立っていたのだった。サラーム、デューク東郷。