夏はパスタの季節

 先日ドライトマトのオリーブオイル漬けを買ってから、パスタが続いている。考えてみれば、一人暮らしをはじめてからしばらく、俺は毎日パスタばかり食っていた。それをやめたのは、驚異のプロパンガス代を見て、お湯を沸かすことが恐くなったからだ。それから一年くらい、俺はお好み焼きを食べた。
 しかし、だ。引っ越した季節は冬も冬の大真冬で、当然お湯を沸かすには時間がかかる。では、今の季節ならどうだろう。給湯器からある程度温めたお湯を出して、それを湧かせば時間もかからないし、コストも大したことはない(給湯器を使った方がいいとは、知り合いのそういう仕事の人から聞いたので確かなはず)。それに俺は水の量を指定の半分くらいにして、さらに蓋をして弱火という、酷い茹で方を採用しているのだ。鬼に金棒。
 となると、材料費。たとえばCGCブランドのスパゲティ1kgで188円。一食100gなら18円。パスタソースもレトルト一袋100円の物を選んで二回に分ければ50円。そこに贅沢して玉ねぎ半分くらい加えても、一袋3個入りで198円だとして、一個66円くらいとして、半分で33円。タバスコを一振り、茹でるときの塩一振りを入れたところで、100円ちょいに収まるという算段。いいじゃないですか、これ。
 というわけで、俺はしばらくパスタばかり食う。創意工夫も徹底排除。問題は、こないだ買ったばかりの米2kg。こちらはパスタに比べれば保たないものだし、どうしよう。