理趣経ピアス

goldhead2005-09-30

http://www.mikkyo21f.gr.jp/calligrapher_matsuoka.html

梵字というのは字素の一つ一つのエレメントがさまざまに組み合わさって一つのコスモグラムとして種子になったものです。したがって、一字でひとつの世界観を象徴できるわけです。たとえば、神仏を象徴できる。
大日如来とか阿弥陀如来とか、菩薩(ボーディサットバ)とか。そういう梵字はイコンそのものです。つまり文字そのものが神像・仏像になっている。

 空海に関する本を読み始めたあと、みなとみらいでピアスを買った。梵字をかたどったものだ。そこには三種類売られていて、一つは店員の手書き説明がついていて、たしか金剛菩薩だったと思う。俺はなぜか、どうせなら意味のわからないのを買って調べてみようという気になり、残りの二つから片方を選んだ。黒地に銀色の梵字が入ったやや大きめのもので、正直あまり趣味ではなかった。
 で、インターネットで調べたり(http://www.tctv.ne.jp/tobifudo/bonzisyo/bindex.html)したのだけど、正体がよくわからない。あるいはこれ、単に梵字風だったのかな、と諦めはじめていたとき、こちらのページ(http://www.sakai.zaq.ne.jp/piicats/risukyou.htm)を見たのである。あ、一番上のこれ、これだよこれ、これこれ、これに違いない! ということで、正体は理趣経(総印?)という、どうにもおそれおおいものであった。しかし、「ものを飾って喜ぶのも、清浄なる菩薩の境地である」なのだからいいじゃない。そもそも俺は僧でも山伏でも修験者でもないのだから、別にどうでもいいったらいいのだけれど。