ハロゲンのオフィーリア

goldhead2005-10-06

 今日の朝は肌寒く感じたので私はハロゲンヒーターのスイッチを入れた。ボンッと音がして、日常生活ではあまり目にしないスパークを見た。私は反射的にコンセントを抜いた。もくもくもくもく、プラスチックの焦げる嫌なにおいがする。私はそれでも諦めきれず、もう一度コンセントを差した。パッと赤いスパークがしてまた煙。どうしたものかとぼんやり考えていると、煙の方が止まらない。冷静な私はユニットバスにヒーターを持っていって、シャワーで水を掛けた。ついでに私もシャワーを浴び、その後バスタブの中にハロゲンヒーターを沈めておいた(私のアパートは水道代定額である)。種火というのは私たちの想像以上に死ににくいものというし、これで比叡山を焼くこともないだろう。そうだ、誰かミレーを呼んでくれ。この光景を絵に描かせよう。もちろん、ジョン・エヴァレット・ミレー卿の方だ。間違ってもジャン=フランソワは呼ぶなよ。