野村克也対楽天家臣団

http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20051014&a=20051014-00000029-sph-spo

楽天監督」という肩書により講演の依頼が来ると主張する球団側と、「それは個人のもの」とする野村氏の主張は平行線だ。

 この報道を他紙も含めて一通り読んだ後の俺は、まるで自分がナベツネになったみたいに感じた。「ぽっと出の新興企業ごときが、野村克也を舐めるんじゃないよ」、と思ったのだ。日本プロ野球の歴史において比類なき存在である野村監督を、あまりにも軽んじすぎちゃいないか。三木谷もTBSの件で野球なんかのお遊びに構っちゃいられないのかもしれないが、これはあんまりだろう。プロ野球チームのオーナーの席は日本に十二しか用意されていないのと同じく、プロ野球チームの監督も日本に十二人分しか用意されちゃいないのだ。その監督の席における生きる伝説と言っていい野村を、軽んじてくれるな。これはビジネス界と野球界との差異とは思わない。単なる楽天の不見識だ。果たして野村の納得する条件を提示できるかどうか、それが今後野球界でやる気があるのかどうかの分かれ目になるのではないかとすら思う。