イエスが水の上を歩いたのを知っているのか雷電

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060405-00000644-reu-int

 新約聖書にはイエス・キリストが水の上を歩いたという奇跡が記されているが、実はキリストは氷の上に乗っていたとする研究結果がフロリダ州立大学の海洋学者によって4日発表された。

 あんまり面白くねぇ話だなと思う。無論、俺はキリスト者ではないので、彼に抗議する人たちとも立ち位置は違ってくるだろう。なんというのかな、たといこいつの言うことが正しかったとしても、タイムマシンでもないかぎり立証する術もないわけで、言ったら言いっぱなしにすぎないんじゃねえのかと。そういう意味で、聖書の記述とかわんねぇんじゃねえのって。そういったもので、なんか科学面して、水の上を歩いた人という人間のでっち上げを否定するのはつまらない。でっち上げ、では言葉が悪いか。想像とか創造とか妄想とか幻視とかビジョンとかとかなんでもいいけど、そのあたりのことだ。たとえば、合理的な説明でも、もっと機知に富んでいて面白いならまだいい。氷の上を歩いた、というのは貧相だ。このくらい(http://yokohama.cool.ne.jp/nikutaijin/minmei.html#syunkyou)はやってほしい。いや、どこが科学的なのか。まあいいや。
 とはいえ、俺も一貫しない人間だ。以前、旧約聖書に出てくる不思議な食べ物「マナ」についての科学的考察を読んだことがあった(id:goldhead:20050805#p2)。曰く、地被類であるとか、虫の蜜塊であるとか。俺は、これについては「面白くない」とは思わなかった。いや、しかし、今回の件とこれには違いもあるか。なんというか、「マナ」を探る方はあくまで聖書へのリスペクトがある。そんな気がする。一方で、記事を読む限り、水上歩行探求の方はそうでもなさそうだ。実際のところこの海洋学者のスタンスはわからないが。あるいは、水上歩行も科学的に説明しようというキリスト者の姿勢なのかもしれない。ただ、あまり面白くない。
 というわけで、面白いかつまらないかというだけで、異教徒の俺がバイブルを巡る問題に口出ししてしまった。乞う、信仰篤き人の寛恕。