ああ、募金活動

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060928-00000015-san-soci

 重い心臓病におかされた女児の救済募金が、インターネット上の巨大掲示板2ちゃんねる」などで激しい批判の対象になっている。

 この「さくらちゃんを救う会」の件については、昨日思うところを書いた(id:goldhead:20060927#p3)。書いたはいいが、こんなものを、ほんのわずかの人数とはいえ、人様の目に晒すところにアップしていいのか、相当に逡巡した。書いては消した。なにせ、ある個人の命を消す方向に一押しする内容だからだ。これはタブーじゃないのか、とすら思った。
 が、今日になってYahoo!のトップにどーんと出ていて、開いてみれば産経新聞の記事。いやはや、俺が悩むようなことではなかったか。もしもマスコミが取り上げるとしたら、手術が終わったあとなど一段落したあとかと思っていた。同時進行中で取り上げるとは思いもしなかった。まあ、この手の募金活動は後を絶たないだろうから、隙間を狙うのも難しいか。しかしなんだ、「父親がNHKに勤務していることなどを理由に」だけでは、少し説明不足のような。
 いや、あるいは、わざとこういう書き方。こういう記事が出ることで、結果的に募金に注目が集まり、募金額もばーんとアップする可能性すらある。産経はそういうアシストをしようとしているのかもしれない。2ちゃんで批判されているもの=応援しなきゃ、という人もいるだろうし、俺のような貧乏人の醜い嫉妬心の対象になることを哀れに思い、募金しようと思う人も出るかもしれない。また、批判によって今後この手の募金が透明化され、「死ぬ死ぬ詐欺」なんて言われなくなるかもしれない。いっそう募金は活発になり、救われる命も増えるかもしれない。四方八方めでたいことばかりじゃないか。日本も捨てたもんじゃないなあ。捨てた覚えもないけれど。