奴隷と機械の私たち

http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070129-148750.html

安倍晋三首相は29日午前、「(女性は)産む機械」などと発言した柳沢伯夫厚生労働相から電話で事情説明を受けた上で、「このような不適切な発言をしないようにしてほしい」と厳しく注意した。

 この発言をワイドショーで見たけれど、言ったあとに軌道修正しようとしたら、さらに墓穴を掘るというか、上塗りするようなものになっていて笑った。軌道修正するならば、「女も機械なら男も機械だ、種まき機だ」と言ってしまえばよかった。そして、田村隆一の「奴隷の喜び」でも合唱すればよかったのだ。一人では合唱できないけれど。
 人はみんな機械装置なのか。自由意志はまやかしか。たまにはそれを考えてみよう。カート・ヴォネガットでも読んでみようか。あるいは、多田富雄の言うところのスーパーシステム(id:goldhead:20060322#p1)なのかしら。そういや最近、ディックを一冊読んでメモするのを忘れていたっけ。
 そうそう、これに噛みつく女子チームを見て、「そんなに怒ることないのに」と思ってる男性諸氏。もしも福島瑞穂辻元清美あたりが「男は精子製造機械」だなんていったら、例え言葉尻だとしても、けっこうむかつくんじゃないのか。俺はそもそも人間機械を心情的に支持したいところのアンスピリチュアル・セックスマシーンなので、どっちもどうもあまりピンとはこないのだけれど。