壬生義士伝でがんす

 映像作品としての壬生義士伝を見るのは、もう四回目じゃないのか? テレビ東京渡辺謙主演の二回(たぶん、再放送したと思うけど……。違うかも)、そしてこれ二回目。ただし、原作は読んでない。メダイヨンの馬主である浅田次郎か。こうなったら、とりあえず買ってみるか。
 で、なにせ、はじめに観たのが渡辺謙の方だったので、どちらかといえば謙さんの吉村に惹かれていた。というか、当時の渡辺謙の状況(離婚、借金、もちろん米国進出前)と、主人公吉村貫一郎の境遇がマッチしすぎていたところがある。涙なしには見られねでがんす。
 が、今回あらためてこっち観て、どうも中井貴一がびたっときているなと。考えてみると、謙さんはやや恰幅よすぎるかと。見るからに強そうだと。まあ、その後の『ラストサムライ』ケン・ワタナベなどの印象があるせいか。でも、それがはいつくばってってとこに良さもあった。
 それで、やっぱり文句なしにかっこええのは佐藤浩市。正直、子供のころはなんでこの人が人気俳優なのかわからなかった。今じゃ大違いだ(俺の認識が)。ほんと。もちろん、「新選組!」の芹沢鴨の狂気もよかったしな。
 「新選組!」つうたら、あれか、堺雅人沖田総司だわな。でもなんだ、あのほほえみがどうにも山南さんっぽくてな。でも、金子賢よりはよかったかな。金子は黒かったからな。でも、案外嫌いではなかったな。あとはえーと、藤原竜也武田真治とかか。ほかにどんな役者が合うのだろう。いっそのこと新選組絡み全部! ……とかやり出すとえらくこっぱずかしい思いなのでやめておこう。でも、たとえば三谷幸喜式に生物学的実年齢に合わせてキャスティングするのか、文化的年齢(元服=成人と平均寿命から、ちょっと上方修正)にするのか、あるいは年齢無視、イメージ重視でひたすらかっこよく、なんてのもありだろうか。いや、考えないぞ。
 うーん、というわけで、やっぱいいな、新選組は、幕末は。どんどんさ、幕末もの作っていこうぜ。当たりも外れもあっていいけどさ、それが日本の一番面白い時代の話なんだぜ、ほんとに。

→そういや、こないだの「白虎隊」(id:goldhead:20070107#p1)でもすてきだった錦の御旗登場シーン。あらゆる映像作品の「錦の御旗ひるがえりシーン」を集めたら、けっこうおもしろそうだ。実物の一つは靖国神社で見られました(http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20070103#p1)。それはそうとそのときの官軍の囃子(?)について。無知ゆえに調べて知ったが、こちら(http://www.ne.jp/asahi/keisar/bayern/0304.htm)のサイトに詳しく、MIDIも聴ける。JASRACも錦の御旗には逆らえないぜ。違うか。