大好き! ワーク君

 子供のころからテレビCMについて一つ不満があった。たまにテレビで紹介される海外のやつみたいに、ちょっと毒のある比較広告みたいなのやらないのか、って。でも、じっさいにやられてしまうと、ちょっと引いてしまうところあるんだよね、これが。日本人の気質に合わないのだろうか。
 というわけで、いまさらながらマック君とワーク君のコマーシャルについて。仕事柄完全にマック君ばかり使っている俺だけれども、どうもこのアップルのCMは性に合わない。そもそも仕方なく使っているのであって、とくにアップルに思い入れはないのだけれど。
 だけれどもしかし、「ワーク君」という呼称はすばらしい。仕事柄マックメーンの職場だけれど、半分はウィンドウズ搭載のパソコンがある。それも使う。して、その呼びにくさというのはあった。「あのDELLで」でいいのか。ショップブランドの何タラと呼ぶのか。しかし、ワーク君、と呼べば、さらに愛着を持って扱えるじゃあないですか。「お、簡体中国語のWord文書を書式無しtxtに書き出す場合、エンコードMacにしたときのプレビューでもコード外の漢字を赤字で指摘してくれるなんて、やるじゃないかワーク君!」(←よくわかってないですが。つーか、PDFにしちゃう方がいいね)という塩梅だ。
 というわけで、俺と俺周辺では「ワーク君」がまったくネガティヴなニュアンスなしで用いられているのだけれど、まあ、ワーク君だけの職場や、もっとパソコンに詳しい人たちがどう思っているのかは知らないのであった。