グラブを脱いで、グローブをはめる人生

http://www.nikkansports.com/battle/p-bt-tp0-20070222-160124.html

プロ野球4番打者の挑戦として注目される立川さん

 通算成績1336打数315安打、打率.236、本塁打28。皆さんはこの数字を見てどのような選手を思い浮かべるだろうか。「そう大したこのない選手だな」と思われる方もあるだろう。しかし彼は、一度にたった十二人しか存在しえない、日本プロ野球の四番打者になったこともある男なのである。男の夢舞台を目指して、多くの強者たちが集まるプロ野球の中で、いったいどれだけの選手が四番打者を張れるかと考えれば、彼は強打者中の強打者と言っていいじゃあないですか。
 ところが、人間とは実に身勝手なものである。立川隆史という男の人生を、野球とは別のところで「元プロ野球4番打者」と要約されてしまうと、ちょっと待ってほしいと言いたくなるのが人情というものだ。我々サラリーマンの職歴など、履歴書一枚に要約……
 あー、最近、近藤唯之先生の本を読んでねえから無理だ。自分の読み返しても(http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20041013#p2http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20041015#p4http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20041019#p2)、全然乗って来ない。御大のエナジーを受け取ることができない。どんなに感銘を受けたものでも、時が経てば薄れてしまう。これも人生の苦味というものなのか。書きたかったこと→K-1などで喧伝される「元ボクシング世界王者」「柔道王」の肩書きの中身はアテにならないし、一応調べて本当かどうか確かめもするが、野球に関してこういうことされて、多少ボクシングファンなどの気持ちが理解できたように思える。