ネット上の中傷にはネット上で応えよ

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070427k0000m040181000c.html

ネット中傷:民主党“標的”10万件 都知事選と参院補選

 2chあたりでよく見かけるコピペの類のことだろうか。たしかに民主党狙いのものが多いが、自民党や安倍首相相手のものもある。それについて思う。みんな公式ウェブサイトで応えろ、と。
 誹謗中傷をわざわざ自ら取り上げて、かえって傷口を広げることはない、という考えもあるだろう。だが、ビラがビラビラ撒かれる従来の怪文書なんかとは違う。反論も即参照可能なのだ。10万枚のビラに10万枚の反論を配るわけじゃあない(つーか、10万件ってどういう数え方なんだろう?)。公式サイトに一つ載せればいいだけだ。放置する手はない。もしも、コピペが自分たちの主張通りだったら、コピペする側が勝手に価値低下を狙っているというだけで、勝手連の宣伝だと思って放置しておけばいい。
 と、言うのは簡単だが、どの党にしたって党内意見の集約なんてのは難しい話(共産党公明党は別かもしれん)。コピペの内容が政策にかかわる話だったりした場合、簡単でないのかもしれん。だが、この件で民主党は「中傷」というのだから、それはもう、事実関係ではっきり否定できる話だろう。10万種類の中傷にいちいち応えるじゃなし、「中傷」を確認できないわけじゃなし、やりゃあいいんだ。その上で、「ネット中傷がある」というのならば説得力もあろう。
 ネットこそが既存マスコミを打破する、真実のメディア……なわけもなく、人間が人間である以上、はっきりいって差はない。自分の信じたいことを書き、信じたいことを信じるだけ。だからこそ、これだけ大勢の人間が使い始めたネットの中に入って泥仕合しなきゃいかん。世間なんてどうでもいい、という何かならともかく、政党のような、人間に対して信じたいことを問う立場であればこそ、と俺は思うのだが。