『カポーティ』

カポーティ コレクターズ・エディション [DVD]
 トルーマン・カポーティ『冷血』の映画化。……と言ってしまっていいのだろうか。いや、『冷血』の映画化だとも。あの分厚い『冷血』……内容の細かさは忘れてしまったが、あれを読んで一番の印象が残ったのは、作者だった。作者に他ならなかった。そのカポーティの『冷血』の映画化だ。そして、見事な、見事な、引っかかっていたものへの回答を、そして、作家の、天才の狂気、孤独、ホモでハゲだけど、天才の、それを見せてくれた。ナイス映画。ダート千二のボストンハーバー(byカポウティ)産駒くらい買える。
 そして俺は、新訳の『冷血』を読まなきゃいけないし、読みさしになっている『カメレオンのための音楽』(驚くべきことに野坂昭如訳)も読まなきゃいけないな。『カメレオンのための音楽』、テレビブロス天久聖一がやってる「寺門ジモン自答」みたいなやつしか読んでねえからな。あと、もう一作カポーティの自伝的映画があるらしいから、それもいずれ見たいな(この映画のフィリップ・シーモア・ホフマンアカデミー賞演技が真に迫ったものだとしたら、それはもう題材にしたいだろう)。あと。『草の竪琴』の映画もあるんだっけな。よし、いずれ、いずれ。