第2エンゲル係数高めで

wikipedia:エンゲル係数
 エンゲル係数といえば収入に対する食費の割合であって、それが高いということは、よほどの美食家が異常な高級料理ばかり食うような例を除けば、だいたい貧乏人ということだろう。さらに第二エンゲル係数というものがあって、それは食費における主食類の割合を示すということらしい。その割合が高いというのも貧乏人の特徴だろう。
 逆に考えれば、貧乏でも生きていくには、エンゲル係数を高く、さらに第二エンゲル係数も高くしていけばいい、とも取れるだろう。貧乏人は主食を食え。たとえば、一月と二月の給料がほとんど出ていないのに気づかずに普通の暮らしをしてしまい、あやうく家賃が危ないところだった俺などは(いくばくかの忘れたつもりの外貨預金をあわてて日本円にして突っ込んだ。円安進行ちょっと前でよかった。ほとんど差はないが)。
 この第二エンゲル係数については、身をもって感じるところもあって昨年、ほとんど米食にシフトしたあとのことだ。俺は元来自炊好き(他人に食わせる気はみじんもないので、「料理好き」ではない)であって、なんだかんだいっておかずを作ってしまった。味噌汁などもこだわってしまった。これがまずかった、金銭的に。そこで、小麦粉価格上昇で再度お好み焼き生活に戻ったわけだ。
 さて、第二エンゲル係数を高めに持っていくとなると、どうなろうか。お好み焼きであれば、粉100→150などで、肉なし、キャベツ減、ソース、マヨネーズ少なめ、青のりなしというところだろう。あるいは、スパゲティであれば、100→150ないし200で、パスタソースなしの塩コショウがけ、など。また、米を中心に持ってくるならば、ごはん大目におかずはたくわん、味噌汁一杯(味噌や具にこだわらないために、一食分使い切りのものが好ましい)、そういったあたりだろうか。
 どうだろうか、俺はなんか、いいなって思う、正直。品目があるより腹一杯という方がわくわくする。ご飯ばっかり食いたい、パスタばっかり食いたい、腹一杯ならいい、そういう欲望はどこかにある。生食好きとどこか通じている感覚。「お好み焼き好きだから、毎日でも食べられそう」と思っていたのが、独り暮らしして実際やってみたら毎日でも大丈夫だったという実績もある。さあ、どうだろうか、案外健康に生きられる気がしないでもないのだが。
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