チベット5

フランスのクシュネル外相は18日、記者団に対し、中国チベット自治区の暴動がさらに続いた場合、欧州連合(EU)各国が北京五輪の開会式をボイコットするよう、今月下旬のEU外相会議で提案する考えを示した。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080319-OYT1T00061.htm

 前日、前々日とオリンピックボイコット問題をいろいろ考えていたけれども、なんだよ、開会式ボイコットって、それいいじゃん。つーか、そのくらい思いつけよ、俺。ともかく、いいな開会式ボイコット。オリンピックにおける国威大アピールの場といえば開会式にほかならない。個別競技の場はやっぱりスポーツが主役。けど、開会式はホストが主役といっていい。国家イベントとしてのメーンは開会式だ。その顔を潰すボイコット。スカスカの入場シーン、それが全世界に放映される。後世の記録に残る。これは大ダメージ。そのうえ、選手は競技に出られる。悪くないじゃないか。……って、もちろん、大ダメージを与えるのが目的ではなく、大ダメージを避けるために中国がチベット人殺しを認め、詫び、今後もうやらんようにするのが狙いだ。それを忘れちゃいかん。ともかく、日本の外相が早々と「成功裏に」などと言うのに比べて、やはりヨーロッパなどの人権意識と駆け引き上手は認めなければいけない。

[ロンドン 19日 ロイター] 中国チベット自治区で起きた騒乱では、西側諸国が中国政府の対応を声高に非難する姿勢はさほど見られず、中国経済の影響力の大きさが暗に示される形になった。

http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-30925220080320

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルの中国の専門家は「中国をめぐる人権侵害を声高に言いたくない雰囲気が各国政府にある」と指摘する。

 とか思ってたら、ロイターからこんな記事。今や中国は世界の工場であり、マーケットであり、この経済危機のときに揉めたくない意識もあると。日本だって同じことで、対中経済が冷え込んだりストップしたりしたらアウトだ。おまけに、妙に中国に遠慮する、庇いたがる傾向が与党にも野党にもマスメディアにもあるように見える(って、星野仙一もニュース番組でディスってるの見たけど、聖火ランナーどうするの?)。
 でもさ、でもいいのかな、それでいいのかな。なんか、中国がこのままでかくなっていった方がやべえだろ。国力を背景にまわりに言うこと聞かせてる構図だぜ。いばりちらす独裁国家だぜ。これじゃあ、ますます中華主義のよくないころがブクブク肥大するんじゃねえのかって。肥大していって周囲とぶつかることもあるだろうし、内側から弾けたりすることもあるだろう。そのときの損失ってでけえよ。たぶんでけえって。小国の独裁国家に厳しくあたる以上に、大国独裁国家には厳しくいかなきゃいかんのじゃないのか。もちろん、上から目線で厳しく言ったところでいい子に育つわけじゃあない。日本の反抗期もすごかったからな。え、今の西側の価値観が大人で、それ以外が子供か? いや、そうではない。だけど、今こういう風に育っちゃってるところから振り返るという意味で、この国の成長記としてはそう位置づけていいだろうと。そして、中国も、商売して金儲けしたいんだろ、豊かになりたいんだろ? だったら、チベット人その他少数民族虐殺して、人民の自由と人権をないがしろにして、それで西側から甘い汁だけ吸って、我が共産党は世界一ってわけにはいかないぜって。
 しかしなんだ俺の世界観。西側、西側って、まだ冷戦なの? じゃあ俺の考える西側以外ってどこ? あくまでイメージ、主に中国、北朝鮮、そしてロシア。ロシア入っちゃう? いやあ、ロシアこわいもん。なんかおかしいぜ、あそこ。あのプーチンってやつがこわいね。エリツィン、あいつ、別の意味の怖さがあった(酩酊状態でうっかり核ミサイルのボタン押しちゃうとか)けど、エリツィンみたいなのが二、三人続いたら、もうちょっと明るい国になってたんじゃねえのか? いや、プーチン指名したのエリツィンだし、あれもどうだかわかんねぇけどさ、なんか最近も老ツポレフに鞭打って東京急行再運行させたというじゃねえか。ああ、でも、ソースがウィキペディアくらいなんだけど、プーチンが競馬好きって話があったな。競馬ファンに悪いやつはいねえんだよ。そうだな、だったらあれだ、じゃあお前、タゴールの子孫連れてこい、日本も伝統の、えーと、メジロアサマから連なる血統で迎え撃つ。マッチレース勝った方が北方四島取る、それでいいじゃねえか。いや、ホクトスルタンにそんな大役を担わせて大丈夫なのか? 例のダノンの馬二頭撃破したら勝ちってことじゃだめですか?
 ……話が逸れて、外ラチ激突。本当は身近な中国人、いや、顔も名前もわからねえが、だいたいここらへん道歩いてたり、スーパー行ったりしたら、半分、いや、半分は言い過ぎかもしらんが、まあたくさんいるし、なんか子供連れたりしてさ、しっかり根ぇ張って生きてるって感じがするのはむしろチャイニーズでさ、まあここらあたりのジャポネ言うたら寿町系じいさんか、俺みたいなようわからんやつであって、眼力で負けてる部分は否めないけど、まあそれはどうでもよくて、いったい、彼らにとって本国のずっと西の方のこの自体を、この日本にいて、いったいどう受け止めているんだろうとか、それに対する俺のメンタリティはいかなるものかとか、そういう話するつもりだったけど、なんか俺の方がちょっと留守になって、「アニリンが出走したワシントンDCインターナショナルにスピードシンボリリュウフォーレル出てなかったかな?」とか、そっち行っちゃったから。くそ、これも中国の策謀に違いない。俺は、毒ギョーザの件も忘れないし、チベットも見るぞ。俺がチベット問題を知ったのは、中学生のころだった。Rockin'on読んで、ちょっと知ったんだ。知っただけで、別になにもしてこなかったし、深く知ることもなかったし、これからもできるかわからないが、ちくしょう、うまく言えないや、でも俺はおしゃべりなんだよ、おしゃべりクソ野郎だ、誰が品川だ、ふざけんな、だから覚悟しろ。