桑田の引退

パイレーツ桑田真澄投手(39)が26日(日本時間27日)、引退を表明した。メンバー入りしたこの日のタイガース戦後、「自分の中では燃え尽きました。全部の経験がプラスです。(昨年)デビュー戦をヤンキースタジアムでできたのも信じられないし、18番をいただいたことも、パイレーツに感謝しています」と、穏やかな表情で話した。

http://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/f-bb-tp2-20080327-340638.html

 小柄な身体に古武術仕込みのアクション。メジャー昇格を目指す野球仙人……だけど黒いイメージあるのは入団の経緯や“投げる不動産屋”時代のせい? いや、うそうそ、そういうイメージはもはやない。彼は晩年、浄化された。泉で女神にきれいな桑田、交換してもらった。鉄の桑田は、いしいひさいちの四コマ、そして『かっとばせ! キヨハラくん』の中にいるだけで十分だ。
 しかし桑田、いったいどれだけ現役だったのだろう。彼のドラフト同期を見てみると、以下のメンバーとなる。
wikipedia:1985年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)
 つい最近まで現役だった選手も多いが、ノスタルジーを感じさせる選手もいる。結局今の今まで生き残っているのはKKコンビというのもすごい。しかし、巨人の同期ドラフト三位は渡辺政仁だったか。なぜかクビになることなく巨人のファームに居続けること15年、人呼んで“ジャイアンツの巌窟王”……。いや、話が逸れるのでこのへんで。そして、さらば桑田。その深い内心は知るよしはないが、桑田が「燃え尽きた」というとき、俺は「本当に燃え尽きたのだな」と納得できてしまう。それはすごい。晴れ晴れと帰ってきてくれ桑田、そして野球のためにまた飛び回ってくれ、世界を、古武術のアクションで。

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