カジノドライヴの行き先は

 現地時間10日のピーターパンS(米G2)を圧勝したカジノドライヴ(牡3、美浦藤沢和雄厩舎)がレース後、1500万ドル(15億円)で移籍のオファーを受けていたことが分かった。
 持ち掛けたのは、07年のベルモントS(米G1)を制した半姉ラグストゥリッチズ Rags to Richesを所有していたオーナーグループ。山本英俊オーナーは即座にこの申し入れを断ったとのこと。

http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=28241&category=C

 1,500,000,000円! あのディープインパクトですら生涯獲得賞金は1,454,551,000円なんやで! ……などと思ってはいけない。そんなものより遥かにでかいのが種牡馬ビジネスの世界。日本人馬主関係で言えば、関口房朗フサイチペガサスは約64-74億円で種牡馬入り。アドマイヤムーンのトレードだって40億円。こんなところでカジノドライヴを停車させるわけにはいかないぜ。
 ……というのも小人の発想に違いないか。この馬主、パチンコで財をなすジャパニーズ・ビジネス・ムガルにしてみりゃ、米三冠レース勝ち、あるいはさらなる米大レース勝ち、しかもまだ誰も為しえていない日本調教馬による偉業、栄光、それを追求する方が大きいに違いない。というか、個人馬主にはそうであってほしいところもある。まあ、いずれにせよ馬券ファンからは縁遠い世界なんだけれども。

 ただ、縁遠いといっても日本競馬に出てくれば馬券は買える。そして、この先カジノドライヴがどこに行き着こうとも、戦績は不変。デビュー戦二着のコパノアコチャンというのも未来永劫変わらない。しかしこの馬主はDr.コパ。風水のパワーがカジノに宿ったか? でもなんだ、ここでコパノアコチャンが一馬身差くらいの叩き合いでもやってて、じゃあそっちにオファー、とかそんな話があったりしても面白いかもしらんが、まあカジノドライヴについた値段は競走能力ばかりではなく。
 それはそうと、少しはしゃぎすぎだろうか、俺は? でも、俺はもうエスプリフェザントのデビュー二戦でキャーキャー言っちゃうくらいの沸点なので、この馬にキャーキャー言わないわけにもいかないような気もするわけである。そういうことで。
関連______________________