日本はまだ戦える〜技術大国の威信は死なず〜

知らない女、天袋に住み着く!? 住居侵入容疑で逮捕 粕屋署

 同署によると、男性は1人暮らし。以前から家の食べ物がたびたびなくなることを不審に思い、人影に反応すると画像が携帯電話にメールで送られる仕組みの警報装置と監視カメラを室内に設置。この日午後2時すぎに外出すると、十数分後に不審者が写った画像を受信した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080529-00000017-nnp-l40

 はい、おはようございます。今日はこの事件についてお話しさせていただきたいと思います。バブル崩壊とその後の失われた何年ですとか、そういったわけで、ライジングサンの日の出の勢いといったものはね、どこかに行ってしまって、ジャパンならぬJapain、痛くてキモイ、でもちょっと気持ちいい、そういう日本になってしまったのが、昨今の少子高齢化、年金制度崩壊ですとか、貧困ですとか、そういった暗い日本でありまして、古舘伊知郎がますます暗い穴に落ち込んでいくのを、こう、毎日国民が観察しているという、ちょっと異様な状態なわけです。
 しかし、やはりですね、あの敗戦の焼け野原から立ち上がってきた、日本の技術というのは捨てたもんじゃない。むしろ、落ちていたら拾えと、拾って食べられるなら食べろとか、いや食べたら危ないとか、そういうことなんでありますけれども、まさにこのニュースが、新しい日本の夜明けを予告してやまない、そう見るわけです。
 昔はですね、通信兵がランドセルみたいなね、通信機を背負って、CQCQ言ってたわけであります。それがですね、携帯電話、ケータイがですね、もうそこらの犬から猫まで持っているという、そういうありさまでありまして、さらにはカメラやテレビまで搭載するのが当たり前という、三種の神器を一つに合わせたスゴイ神器なんでありますけれども、なぜか下流三種の神器の一つになってしまうのも不可思議ですけれども、まあそういった科学技術をこの手におさめて、毎日エロ画像とか見ているわけです。
 しかし、そればかりでなしに、このですね、警報装置や監視カメラと連携を取って、もう、昔であれば悪の組織のボスですとかね、そういう人にしかできなかったシステムをですね、市井の人が組める。それで、天袋に勝手に住んでいた女を摘発できるというのですから、この技術力というのは、アシモフもクラーク卿もひれ伏すぞ、ヴォネガットは笑うかもしれない、そういう話なのであって、これぞまだまだ日本が世界最先端のサイバー国家であるという証左にほかならないのです。「そんな面倒なことする前に、気づけよ」などと言ってはいけません。いいか、絶対に言っちゃ駄目だぞ。
 そういうわけでして、こうした携帯端末はますます人間の身体の延長線となり、人間の認知や思考の領域をネットと同じくらい広大な物へと引き上げるものであると、私は信じる。身体の機械化、やがては脳の機械化へと進むのは必然であって、日本人は電脳化を早く推し進める必要があるわけです。もちろん電脳化が進みますと、この件の女、58歳も、その電脳技倆によって監視システムの防壁を突破して、ますます他人の天袋に住むことが可能になる。それを防ぐために、さらなる技術が必要となる。いたちごっこなのは確かですが、そのいたちごっこによって、人類は深海に海底牧場を造り、バベルの塔より高い高層都市をそびえたたせ、張りめぐらされたチューブの中を走るエアカーに乗って、銀色のつなぎを着るわけです。また、他人の部屋の押し入れに勝手に住む以上に高度に複雑化した犯罪、光学迷彩を着て同時に気づかれず住むですとかがですね、起こる前に警察がおさえる必要もあって、警察官の電脳化でありますとか、事前に犯罪の芽を探し出し、これを除去する攻性の組織作りですとか、そういったものが、必要になってくると、そう考えるわけであります。ありがとうございました。