我がハウスキーパー萌え

 今夜は人の家に泊まりに行くけど、主不在の俺一人。水やりエサやりの……ハウスキーパー

 ……ヴィクトリア朝て。なんだ大仰な。しかし、もう一個あるぞ。

 今度は一気に日本共産党。この意味のハウスキーパーは初めて見た。

 うーん、官憲の目を欺き、夫婦を装って暮らす、その女性同志の方ね。……いやあ、いいなあ。
 あ、誤解無きよう。シチュエーションを指して、性的な意味で「いいなあ」と言ってるだけであって、いや、性的と言っても、設定・状況がエロいと言ってるわけであって、決してそういう立場の女性を陵辱するのが「いいなあ」と言ってるわけではない。いや、もちろん、この制度が実際のところどうだったのか、制度と言えるかどうかも知らない。あくまでエロ妄想の世界だ。エロ妄想のポルノの世界で、たとえば、「ヴィクトリア朝におけるメイドとご主人様」というより、「官憲の目を欺き、革命に突き進む明日をも知れぬ若き男女が、恋愛感情に基づかずに一つ屋根の下に暮らすことに」的な。学生運動バリケードの中でセックスばかりしていたとか、それが本当か嘘かは知らないが、エロいシチュエーション妄想としてはそうであってほしい。人間は愚かだから盛ってしまうのだ、閉じられた世界で、内側に向かって。
 そうだ、その密室、暗さ、狂気、そこにエロが宿る。革命はエロい。連合赤軍とか、そういう中での色恋、性と暴力、そのあたりもたいへんエロいと思う。閉じられた組織、その中での色恋沙汰。もう、俺が発狂しそうなくらい好きな寝取られも頻発してやまない。ああ、そうだ、俺は主体になりたいわけじゃない。閉じられた集団の中で好きな女が顔見知りの、同志、同志に寝取られるのを覗いて、絶望したい……! 革命だ! それがロマンだ! 生と死と暴力と性! 極限状態での寝取られ!
 ……いや、寝取られはともかくとして、だから俺は『女学生ゲリラ』なんかが好きなのだろうか。なんかそのあたりについて、もっと考えていきたい。ひょっとしたら、ガンダムSEEDのあれを「見ていられない」と思ったのも、これなんだろうか。このあたり、広い部屋でクーラー効かせながら考えよう、居心地いい人様のお家で。