あるたまゆずの話

goldhead2008-08-18

 現地時間17日、仏・ドーヴィル競馬場で行われたジャックルマロワ賞(3歳上牡牝、仏G1・芝1600m、8頭立て)は、D.ボニヤ騎手騎乗の1番人気タマユズ Tamayuz(牡3、仏・F.ヘッド厩舎)が、1分36秒40(稍重)のタイムで優勝した。
 武豊騎手が騎乗したディヴァインライト産駒のナタゴラ Natagoraは2.1/2馬身差の2着、さらに3馬身差の3着にはメジャーカドゥー Major Cadeauxが入っている。

http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=30313&category=C

あらたまの たまゆずの子のなたごらの うつろふ月日に たけゆたからむ
(今は玉柚子のように可愛らしく泣き笑いしている子供たちも、月日が経てばやがては猛々しい武人になっていくのだなあ)

 ……などと思わず一首詠んでしまいましたが、「たまゆず」とはまことに美しい、古い日本語の響きがあるように思われます。このような馬の名をつける風流人はどなたでありましょうか。

Tamayuz, owned by Shaikh Hamdan bin Rashid Al Maktoum, UAE Minister of Finance and Deputy Ruler of Dubai

http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?section=sports&xfile=data/sports/2008/july/sports_july465.xml

 デピュティルーラーって馬でしょうか。違います、違います。シェイク・ハムダン・ビンラシッド・アル・マクトゥーム、すなわちハムダン殿下でございます。となると、当然タマユズが古日本語である可能性は低くなります。つーか、ねーよ「たまゆず」なんて古語。
 それで、せっかくなので“Tamayuz”の意味を調べようとしたのですが、あいにくアラブの言葉に暗いので苦戦した次第であります。

 見つかったのは、サウジアラビアのジェッダにある印刷屋だとか、シリアのダマスクスにあるWeb制作会社などです。しかし、なんというか、軽く英語を見ただけですけれども、印刷屋やWeb制作会社は、世界中どこでも似たような宣伝文句なのですね。これには驚きました。世界は一つですね、عالم واحد ، حلم واحد
 さて、これを手がかりに、アラブの言葉から英語か何かにオンライン辞書で……と思ったのですが、どれが「タマユズ」かわかんない。どっからどこまでが単語だかわかんないのです。これにはお手上げです。せめてアルファベットを使ってるならば見当がつきますが、それも無理です。
 そういうわけで、ここらあたりでお終いとします。英語のサイトどころか、日本語の競馬サイトもしっかり見ていないのでかなりいい加減ですが。それで、もし中東で印刷の必要があったりしたら、アルタマユズ社(ドイツ牝系の本馬、「アルなんとか」でいくらでも作れるじゃねぇか!、とのことですが、まんま「アルタマユズ」がオーケーだったようです)に頼もうかと思った次第でありました。