裁判員、公務員、国会議員

 来年五月の裁判員制度開始に向け、裁判員の候補者名簿の作成作業が本格的に始まった。横浜地裁は二十六日、管内の市区町村ごとに割り当てられた来年の裁判員候補者数を各選挙管理委員会に通知する作業を行った。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20080827/CK2008082702000121.html

 このニュースを数日前にTVKのローカルニュースで見た。「お、なんかおい、俺もその中に入ってるわけだな」と感じた。6人の裁判員を選ぶのに100人くらい呼びつけるらしい。そこで皆「病気の両親が8人いる」とか、「今、9兆6000億円借金があって、マクドにバイト行かないとやばい」、「前世で裁きについて大きな過ちを犯し、ムー大陸を沈めてしまったトラウマがある」などとアピールし、なんとか94人に入ろうとがんばるのだろう。俺はといえば、興味津々でやってみたいというのが本心ではある。が、いかんせん零細企業では、現実的には逃げたい。
 しかし、たったこれだけでも、なにやら司法の当事者性というものを感じる。なんなら、行政でも取り入れればいいのではないか。裁判員制度のように、ランダムピックで一年間公務員。行政の無駄を見つけられるかもしれないし、行政側の苦しさも知る。さらには、立法。ランダムピックで一期だけ国会議員。極左だろうと極右だろうとキムタクだろうと又吉イエスだろうと、くじ引きで選ばれてしまえば国会議員。
 ……いや、無茶苦茶か。でも、レベルや条件をしぼれば「スイスにはこんな制度があります。だから市民の行政や政治への参加意識が高いのですね」(※スイスはイメージです)とか、そんな風に聞こえなくもない。どうだ、参議院あたりでやってみないか。