赤ヘル惜別戦力外2008

広島は10日、丸木唯(22)、金城宰之左(22)の2投手と、大須賀允(28)、甲斐雅人(26)の2内野手と来季の契約を結ばないことを発表した。

http://www.sanspo.com/baseball/news/081010/bsd0810101432000-n1.htm

 来る人もあれば去る人もある。去らねばならない人もある。とりあえず上の四人の選手が赤ヘルを脱ぐことになった。人数的に見て、これが第一弾、だろうか。
 丸木と金城は同じ2004年のドラフトか。ともにあまり声援を送る機会がなかったっけ。金城など、「名前が凄い」というだけで、なにかもう名選手の素質を感じたりしたのだけれど、それで乗り切れるほどプロは甘くなかったのだろう。
 大須賀は2006年に巨人を戦力外になり、カープのテストを受けている。そうか、好きな歌手はニルヴァーナだったか。実はアンチ巨人ながら、巨人でくすぶっていた(飼い殺しされていた)選手の素質開花、みたいな幻想はけっこう抱きがち。大須賀もその一人だった。
 最後に甲斐君ではないか。甲斐は……あれ、日記に記述がない。なので少し自信がないが、カープのスカウトのドキュメンタリ番組かなにかで見たと思う。今年大ブレイクした顎の長い内川聖一が、カープの選手育成に不安を抱いて拒否されるというのが一番の見どころだったと思うが、そこで紹介されていたのが甲斐。実に田舎の高校らしい校舎、昔ながらの先生に生徒。そして、校長先生から握手され、「君は我が校の誇りです」と、と。あれ見て、じーんときて、いいなあ、頑張れよって思ったものだ。そして、甲斐のお兄さんの作ったホームページ。お父さんもよく書き込んでいて、しばらくはよく見ていたものだった。甲斐の本格化は期待していたのだ、栗原のように、と。
 というわけで、皆若い四人。今後野球の道を歩むのかどうかなどわからないが、ともかく赤ヘルの誇りとともに進んでほしい。さらば。
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関連追記______________________

プロ野球独立リーグ、BCリーグの福井は10日、天野浩一投手コーチ(29)の新監督就任を発表した。天野コーチは今季で現役を引退し、来季は監督業に専念する。契約期間は来年1月から1年間。

http://www.sanspo.com/baseball/news/081010/bsr0810101645003-n1.htm

 天野浩一といえば、元広島カープの投手だ。四国大学リーグから初のプロ入りを果たし、広島を戦力外になった後は四国アイランドリーグからNPB復帰を目指し、その後BCリーグに籍を移してたのだ。天野の投手としてのプロ復帰はなくなった。ただ、独立リーグとはいえ監督だ。これはなんかすごい。何かこう、野球の新たな道を歩んでいるという感じがする。日本の野球もこういう風に、いろいろな裾野や分かれ道があって、活発な流れの中から盛り上がっていくようになればいいと思う。えらく抽象的だが。

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関連追記2______________________

 今季8勝した広島の高橋が10日、米大リーグ移籍を視野にフリーエージェント(FA)権を行使する可能性を示唆した。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/flash/KFullFlash20081010065.html

 高橋建、メジャー挑戦か? という話題。なんとなくそういう話もあったような気がする。案外ああ見えて、結構芯のありそうな感じ。あと、こっち出身だしな。まあ、行くなら行くで頑張ってほしい、というところ。そりゃあチームには痛いけどな。ちなみに、こないだのハマスタでも、通りがかっただけで声援すごかったな。中継ぎで出てきても湧いたよ、ほんと。

  • 高橋建FA権取得……もう四年も前になるのか。建さんは年をとったように見えないから驚異。アメリカではさらに若く見られるのではないか(いや、行くかわかんないけど)。