『肉体の門』/監督:鈴木清順

肉体の門 [DVD]
 観月ありさがドラマでやるとかいう話題を見て、「肉体の門ってどんな門?」と思ったりしたもんで、ちょっと調べてみたら鈴木清順監督の映画があったので観てみた。
 ……うーん、なんというか、独特のワールドやね。獣のような闇市の街、そこに特撮戦隊物のようなカラーリングされた女たち。宍戸錠のほっぺたは若いころからかなり主張していて、軍歌やインターナショナル、そして流行歌の使い方、日の丸と星条旗……、そして肉、肉、肉々しい肉。牛の解体シーン(本物だよな?)なんてのもあって、『エロスは甘き香り』でも豚ぶっ殺してたな、とか思い出したりした。
 というわけで、この映画を観た感じでは、「これ、どうやってテレビドラマにすんの?」とか思わなくもなく。もっとも、原作小説を知らないのだから、ここらあたりなんとも言えない。しかし、たとえばこないだちょっと学生運動あたりに意識が行っていたりもしたが、戦争、戦後とあるその間の闇市、復興に至る前の短いけだものの時代、その時代の総括(?)はできているのかしら。よくわからん。それでは。