JRAは中島みゆきにオファーを出すべきだ

 というか、来年のJRAのブランド広告「空と、芝の、あいだに。」は完全に中島みゆきテイストだと思った。そう思った人は多いと思う。下で引用した「あした天気になれ」も競馬の精神を歌っているといってよい。別にサクラホクトオーの歌というわけではない。

馬券を買うときは
当るはずなどないと言いながら買います
そのくせ誰かが勝つと
印を打った馬を買うんです

 ほかにもいろいろある。

本命は 穴馬を連れてくるものらしい
なのに どうして ヒモが抜けているの
いくつになれば 無駄な買い目を
うまく捨てられるようになるの

その馬でハナを切れ おまえの手でハナを切れ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえの位置を取られるな
その馬は今どこに ふらふらとヨレているのか
その馬は今どこで ずぶずぶにもがいているのか
塞がれまいと逆らいながら
騎手は挑み 馬は傷み

フロアに倒れて 騎手の名を
呼び続けたことが ありますか

無印はいつもついて来る 幸せの後ろをついて来る
それが私のクセなのか いつも確定すれば外れ

逆転を狙う最終を
買える人は 急ぎなさいと
やさしい やさしい声の エビショー
馬柱で 誘う
振り向けば 締切り5分前
いま ベルが鳴りかけて
馬券を買う 出口の方では 帰りびとが笑う
そこで仕掛ければ 間に合うだろう
粘る逃げ馬 差し切って
諭吉に 諭吉に挨拶を
気がつけば 直線前が閉まる

 ……うむ。JRAは今すぐ中島みゆきにオファーを出すべき。

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