明石家サンタを見た、あるいは『ベルセルク三好はなぜレッドカーペットのオーディションに合格できないのか?』


 というわけで、『ベルセルク三好はなぜレッドカーペットのオーディションに合格できないのか?』ってのが今年のクリスマスイブの最大の話題なわけだけれども……って、なんか売れ筋新書のタイトルみてえじゃねえの? “人気お笑い芸人からひもとくマーケティングの基本戦術”みてえな。やべえ、俺金持ち、困る。で、その理由は「女子供がチャンネル変えたら終わり」だから。あ、やばい、答え書いちゃった。儲からない。ところで、なんでさおだけ屋は潰れねえの? 下の竿で奥さんを誘惑してるから? やべえ、ラブカップル地上波に乗ってんじゃん
 というわけで、「明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー2008」なんだけれども、「聖あらびき団2008」と30分かぶる。これはどうしよう。なぜかあらびき団の方は録画つつ見ていて、録画していると2画面機能使えない。つーか、録画してんなら、明石家サンタ見たらいいじゃんって思うじゃん。でも、なんかガリガリガリクソンのホワイトボード芸の方が気になるじゃん。え、ケーシー高峰目指してるん? ああ、ここで明石家に行くのももったいない、中田カウスから絶縁されるって思うじゃん。で、ちらっとあっち見てみたら、なんか延々とプレゼント紹介してて、それもまた恒例なんだけど、ここは一つモンスターエンジン西森の鉄工所ラップでも聴こうって。あれ、この人こないだのM-1で見たよ? えー、そうだったんだ、気づかなかった(←というか、お笑いについてブログに書く資格がないことに気づくべき)。
 というわけで、『間寛平の鍛えられすぎた肉体はお笑いの邪魔にならないのか?』もとい『八木亜希子がいつまでも美しいのはなぜか?』という「明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー2008」なんだけれども、途中から途中まで観て、翌朝(正確には25日中の話なんだけれども)早見早聞機能で観た、ということにあいなった。眠気に耐えられなかったわけじゃねえんだけれど、「まあ、今年はこのあたりでいいか」って。このあたりってのは、たぶんKABA.ちゃんがオカマ喋り100%で「おー、これが全開か」みたいに思ったあたりで、でも、まあいいかって。それで、すぐに寝ようかと思ったんだけど、枕元に萩尾望都の『マージナル』があるの見つけて、2巻まで読んだ。やべえ、耽美的SF。おやすみ、ホウリ・マザ。
 というわけで、今年の明石家サンタなんだけれども、女子高生のところはよかったね。まずキャラが立っていて、それであまり波のこない失敗話から一発逆転の村上ショージ、しかしプレゼントは……と。スクイズ失敗のあとタイムリーツーベース打って、走者の村上の好走塁もあったんだけれども、うっかりベース踏み忘れてた、みてえな。しかし、独演会に出ないってどうなんだよ、ようわからんが、でも救った感があったからよしとしよう。あと、電話番号ちらっと映ってたよね。
 でもって他はというと、ワッキーのクソスベリの暗さはガチでいいか。うーん、まあそんなところ? もっと不況を背景にした暗い面白い話があるんじゃねえかと思ってたけど、なかったね。つーか、意図的に排除してたって言ってたな。むしろ、暗く暗く暗い話を爆発的にしょうもない笑い話に転化するような、そういう作用を狙ってもよかったんじゃねえのって思った(たぶん、それを感じたから口にしたのだろう。上の口で)。もちろん、あんまり重すぎても困る。でも、不幸話のテーマからしたら、ヘビー級もいてほしい。その上で、小ネタも引き立つ。でも、ガチ気違いはいらね。そのあたりのさじ加減難しい。あと、ゴキブリに犯された女(そこまでだったらすげえけど)、いったいどんな文面で送ったんだか気になる。すごい東スポの見出し的テクニックじゃねえかと思った。
 というわけで、「商品が豪華すぎる」、「さんまの仕切りがグダグダ」、「さんまが素人に期待しすぎ」、「ネタの選ばれ方に偏りがある」などなど、もうここ数年の傾向に歯止めが掛からない。でも、クリスマスに明石家さんま八木亜希子見なくてどうするんだよ? マジ、イエス様生まれない。それじゃあ、また来年。ああ、それと、最後の乳首の伸びる話なんかは、話し方とタイミング一つだと思ったので、まだまだ戦えると思う。何と? いや、別に、さりげなく。

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