『宇能鴻一郎の濡れて打つ』

宇能鴻一郎の濡れて打つ [DVD]

宇能鴻一郎の濡れて打つ [DVD]

 あたし、宇能鴻一郎先生の本は、一冊しか持っていないんです。でも、夕刊タブロイドで読んでたから、魅力は知ってるつもりなんです。
 その宇能先生原作の映画があるんだから、驚きなんです。しかも、金子修介監督の作品なんです。金子監督っていうと、『ゴジラ』とか『ガメラ』とか『デスノート』の監督なんだけど、あたしにとっては、『1999年の夏休み』の監督なんです。あの映画は、特別な箱に入ってるんです。
 そのわけのわからない組み合わせに、あたし、じゅんってしちゃったんです。それで、観てみたら、『エースを狙え』パロディなんだけども、丁寧に作ってある感じだと思った。60年代、70年代のピンク映画を何本か観たことあるけれど、そこに感じられた政治性だとか芸術性だとかの、ある種の重さはなかったのだけれど、それが軽快でよいとも思ったのだった。宇能調ナレーションはよかった。絡みも充分にエロかった。精液(疑似)描写が出てきたのでちょっとおどろいた。主人公の人はおっぱいも小ぶりで、普通の女子高生らしく見えるのだった。最近のAVの女子高生などとは違って。あと、お蝶夫人っぽい人はお蝶夫人っぽさが不自然じゃなくて面白かった。レズシーンがないのは不満だった。
 じゃあ、そんなところで。