今週のお題:ブログをやっていて良かったこと

 何が良くて何が悪いかというところの考えもなく、ただただ何か打っていなければ気がすまない、ちょっと頭のおかしなことになっている俺だけれども、何か一つ、強烈な体験といえば、以下の一撃。

 この日のことだ。これにはびびった。このくらいびびったことはないと言っていい。俺が最初にちらっと書いたのは、小学生のころの思い出だ。思い出といっても、隣の小学校のやつと話していて耳にした、ほんのうわさ話、学校の伝説、小学生の与太話。その程度のこと。今、彼らがどこでどうしているかまったくわからない。彼らがその会話を覚えているかどうかもわからん。下手すれば、この世で俺の脳味噌の中にしか存在しない人。さらに下手すれば、そんな会話すらあったのかどうか、俺の脳内で作り出されたかもしれない人、だったのだ、湘南モノレールの、鎌倉山のトンネルを駆け抜けたという小学生は。
 それがどうだ、このネットの通信網、「トンネルに入っちゃったのは私の同級生です」というリアクション。ネットではいろいろなものを見たりしてきたが、これより驚いたことはない。他人同士の、そういった偶然は目にしたことがあるやもしらん。感心したことあるかもしらん。ただ、これが、我が身に起こってみると、本当になにかと思う。こればかりは、自分がネットに与太話を放流していなければ起こりえなかったことであって、まあなんとも、ブログをやっていて良かったことと思わざるをえない。
 というわけで、別にリアクションがあろうともなかろうともいい。ただ、たまに自分の遠い過去をぶちまけてみて、見ているやつがドキっとしたりしたら面白いとか、そういう想像などをして、まあ、それぞれの人はそれぞれの過去もあるだろうし、現在だといろいろと問題があるかもしれないが、ある程度そういった個人史の、安全な範囲での放流というものも、こういったメディアならではのおもしろみというか、新鮮みであって、はっきり言ってお題などに答えるのがいかに苦手か自覚したところで、おしまい。