いつまでもガンダムはガンダム(RX78-2)頼みでいいのか?

 株式会社バンダイナムコホールディングスは、'79年に放送されたテレビアニメ「機動戦士ガンダム」が2009年で30周年を迎える事を記念し、「機動戦士ガンダム30周年プロジェクト」を始動。その柱となる企画として、全高18mにおよぶ、「RX-78-2 ガンダム」)の等身大立像を製作すると発表した。

7月、18mの等身大「ガンダム」がお台場の大地に立つ - AV Watch

 まずはじめにことわっておくが、自分がガンオタと呼べるかどうかはあやしい。ただ、ガンダムと同級生であり、ガンプラ、ガン消し、カードダスの洗礼を受け、母親は富野御大の原作小説を読み、俺も読み、気づいてみたらこの有様だというくらいである。グワジン問答についていけるわけではないけれど、グワジン問答の存在くらいは知っているというところである。すごい高い本とか、ガンダム系の雑誌とかは知らない。一番好きなシリーズは∀ガンダム。好きな登場人物はロラン君。
 というわけで、いつまでも「RX78-2」、つまりはアムロ・レイの乗っていたガンダムに頼っていていいのか、という思いがある。思いがあって、おもわずブックマークで「たまにはマラサイとかでやれ」と書いたくらいだ。だが、今気づいたが、「'79年に放送されたテレビアニメ「機動戦士ガンダム」が2009年で30周年を迎える事を記念」なのだから、マラサイはお呼びでない。だけど、だったら、「等身大四つん這いのガンキャノン」だとか、「等身大だとでかすぎてどうかと思うマゼラアタック」だとか、「等身大ククルス・ドアンのしなやかなザク」だとか、「セグウェイを改良したキュイ」だとか、そんなのを作ればいいじゃないか。セグウェイ改良したらキュイになりますか? 俺にはちょっとよくわからない。今度コズンに聞いてみる。
 ええと、そういうわけで、そりゃあRX78-2は偉大だ。偉大すぎる。ガンダムの象徴といっていい。ただ、いつまでもそれでいいのか。もっと広げていくべきではないのか。ガンダム知らない人がガンダム? と思えるようなものも逐次投入すべきではないのか。それによって、ガンダム世界の、アイザックの後頭部より広く、重力の井戸よりも深い、そういったものの、魅力が、じわじわと浸透したり、しなかったりするもんじゃないのかね? 落合監督が喜んだりするんじゃないのかね?
 いや、落合を喜ばせていいものかどうか。俺は落合好きだけど、カープファンなので落合が革新してもらうと困る。落合が試合中に、なんか目が金色になったりしているとやばい。それで、打席の英智の目が同じことになっていて、神主みたいなポーズから、見事な右打ちとしかされたら困る(打たれたのは大竹)。あれ、でも、それ、ガンダム側の人じゃないじゃん。ちょっとよかった。
 そういわけで、我ながら中途半端なガンダム好きっぷりを、恥ずかしながらさらしつつも、まあこんぐらいのぬるさでも気持ちいいのがガンダムの世界だとかなんとかうそぶきながら、ここらあたりでおしまいにしますよっと。
サムライ街道        (CCCD)
(※ネタバレ:ミスター・ブシドーの正体は落合)