政治屋一二三太郎

たとえばもっともシニカルな笑いを提供してくれたのが、「政治家の名前に一郎や太郎が多い」というくだり。政治というものを家業としている一家がいるのは、頭でわかっていても、有権者に名前を覚えられるために簡単な名前を生まれながらにして与えられる(さいきん、みんな議員の名前がひらがなになっているが)という生々しさには素直に驚かされる。

おぞましき別世界「世襲議員のからくり」 - 深町秋生の序二段日記

 なーんとなく、政治家に「一郎」や「太郎」、それも良血に多いなって気はしていて、たぶん、「鳩山一郎」とか、なんかそのあたりの名前を継ぐ、みてえな、血縁でなくとも、派閥の大本とかから、名前をいただくみてえな、なんかそういう風習だか習慣だかがあんのかと思ってんだ、漠然と。で、なんか、そんなんなのに、自分の祖父の名前を継いだやつが、ライバル政党にいてみてえな皮肉もあんのかな、とか想像したりさ。
 で、上の記事を読んで、なんつーか、俺は甘いというか、牧歌的というか、なんとも日本政治なめてたわ、って思った。なんつーの、普通に地盤だの看板だのカバンだの継いで有利なはずの二世三世ですら、名前連呼考えてんのかよって。いやはや。

 そんでまあ、どんくらい多いかと思って、ウィキペディアとか見てみたけど、まあなんか統計と比較したわけじゃねえけど、やっぱり多いかな、とか。まだ国会にデビューしてなかったり、落ちてるやつとかもいるだろうし。
 なんつーか、もう、みんな、選挙の時は、「候補A」、「候補B」、「候補C」とかにしてよ、顔も性別も年齢もなにもかも隠して、それこそ同一の義体だかアバターだかで、政策のみ述べて、そんで投票するってのはどうだよ。どうだよって、それはそれでなんかキモい気もするな。まあ、人間が集まるとろくなことにはならないんだ、だいたい。それじゃあ。

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