餃子


 七月五日、人の家で餃子作って食ったら不満の出来。その後、その不満が頭に残り、スーパーで焼くだけの餃子買って、なんかうまく成功したり、失敗したり、それでなんか、さらにもう具くらいは自分で作ろうとやってみたりと、ようわからんが毎晩餃子食ってる餃子食いの俺。
 そういえば昔、小学生のころ、俺は餃子が大好き、俺の母はあんから作ることもなかったけれども、ともかく焼きたての餃子を食って食って食いまくっていた。そんな記憶がある。でも、そこで食い過ぎたのか、あんまりそれ以後、餃子にはひかれなかった……。
 安売りの餃子の皮があった。二日後に消費期限、半額シール。迷わず購入。だけれども、駄目だな。駄目だ。なんかぱさぱさしている。餃子の皮は、フレッシュなものがいい。かといって、皮から作るほど、俺は酔狂じゃない。だいたい、九時くらいに帰って、一人黙々と餃子包んでる、なにをやっているんだか。
 そんなに、金のかかるものではない。肉、野菜、炭水化物。完全食かもしれない。具が余ったら、中華スープの中に放り込んで、肉団子。まあしかし、不思議と数に収まる。ひき肉は安い。お好み焼きばかり食った俺、あれに比べたら手間はかかる。しかし、似たようなものか。さまざまな具。焼き具合。
 あまりいっぺんに、多く焼こうとするのはだめだ。当然だ。羽根も、片栗粉でやろうとすると、あまりうまくいかない。そういえば、こないだ、どこかで、餃子の羽根について読んだ。これか。……小麦粉でいいのか。
 小麦粉は余っている。俺がお好み焼き食いのときに買って、放置されているもの。皮も、作るのは、面倒だ。餃子食い、キャベツ、ニラ、ネギ。ニンニク、生姜、ごま油。餃子の具のタレといういんちき。なんでもこい。まだやるぞ、俺は。