迷走神奈川130km〜峠から逃げ、気づいたら江ノ島にいたのこと〜

概要


 相模原〜愛川〜座間〜江ノ島。こんなコースなのだけれども、我ながらなんというか、思想性もなにもないというか、目的とか目標とかテーマがないというか。なんというか、このパッとしない俺の日記みたいじゃないか。いや、まさに俺の人生みたいじゃないか。なんだ、一貫性があった。よかった。
 でもまあ、一応行く方向は決まっていた。津久井湖のあたりだ。宮ヶ瀬、あいかわ公園はメンヘルのなんとか峠とかいうのがあるらしく、その様子見、みたいな目的だ。結局、どっちの目的も果たせなかったというか。なんで江ノ島行ったのかがよくわかんね。

数字

Dst130.29km/Av22.1km/h/Tm5:53'1
 まず130kmというのは小田原に行って帰ったときを抜いて、新記録じゃないか。って、2kmしか違わないとは。ただ、今日の収穫としては、実感として、「まだまだ行けそう」ということ。「明日は月曜か」みたいのがなければ、みたいな。
 しかしなんだ、漕いでた時間が6時間くらいってのはどうだ。これは不満だ。というか、朝の六時半に出て、まあ無理なのは承知としても、そのままずっと漕ぎ続けてればまだ昼というところだ。どこで何をしていたんだ。公園を歩いていた。相模原、座間。相模原の方は平地だけど、やたら写真を撮ったし(仕事で必要なのもあったけれど)、座間は無駄に歩いた。あのくらいの公園をうろうろすると、時間食うし、まあいいんだけれども。というわけで、そのあたりはなんだ、まあしかし、ポタリングなんだから、とかいうところはあるんだけれども、なあ。でも、さすがにここまで行くとサイクリングって言っていいんだろか? わからん。
 平均時速については……満足? かな。これは半々。小田原行ったときに比べて2km/h速くなってるのは、あっちがほとんど起伏のない広い道中心ってことを考えると上出来。でも、なんだ、なんか途中でふと見たら25km/hに近くてな。25km/hってどうだろうか、クロスバイクで出せれば上々かどうか。それはわからんが、うーん、コースを選べば行けるだろうか。行ったところでどうかというのはあるが、今度は距離と平均時速目的でどっか行こうか。あんまり寄り道とか、写真とか撮らないとか。そんなら、また小田原というのがいいか。

県立相模原公園


メタセコイア並木……いや、並木というにはあまりにも巨大すぎる代物。唖然とした。でかい壁が囲んでいるという感じ。なんか、3Dゲームに迷い込んだような気がした。よくわからんが、エースコンバットっぽいというか。

こんなモシャモシャの写真とか撮ってた。

こんな花の写真とか撮ってた。

すぐ隣にある女子美の人の作品が飾られていた。女子大生みたいな人は見かけなかった。
まあ、女子大生なんてどうでもいいんだ。俺には凛子がいるからだ。どうだ、背後左右に気を使いポジションを確保、イヤホンをさし、おもむろに電源を入れる。うおー! 反射でよく見えねー! でもプレイできるー! リアルタイムモード、この予約は向こうからだ。しかし、なんだ、この、外で、お前、この状況。うはは。楽しい−。でもよ、なんかさ、意地悪なやつが、街中で、DS縦に持って、ペンをぐるぐるしてるやつとかを、写真に撮って、晒したりするような、そんなことがあってはならないと思う。ちなみに、デートは、お前、反射で見えない中でも健闘した。紳士は、いかなる状況でも最善を尽くす!
 ……ちなみに、DSiがピンク色なのはファミスタと一緒に買ってからで、ピカピカ光るシールもラブプラスより前から。わざわざラブプラスのためにこんな風にしてると誤解されたら困るからね。だいたい、凛子の趣味じゃないだろ! ……つーか、そもそも趣味が狂ってるのか?

相模原


自転車で旅するようになってから、いろいろの市役所などを見ているが、女性の裸像ばかりだ。街中でもそうだろう。しかし、相模原市役所には、このように立派な殿方が股間も自信たっぷりに存在を主張している。これはみなに知ってほしい。

市役所の近くに、自転車専用道があった。歩道も、緑色に塗られてゾーニングしたりしていた。機能している風ではなかったけれども。で、ちょっと走ってみたけれど、なるほど路面は自動車道よりいいかもしれない。ただ、狭いね。狭いし、短いか。でも、こういう試みはいいんじゃないのか。土地的にできる余裕のあるところから、我先にばんばんやってみればいいんじゃ、とかさ。
 ……あと、どこだったか、例の、自転車が無視しがちな丁字路のさ、左端の地面に「自転車止まれ」ってピクトと赤字で配してるの見た。そこまで言われりゃ、信号無視系ロードもなんか良心の呵責を感じたりするのか、どうか?

津久井湖へ行けず、宮ヶ瀬に行けず

 そもそもの目的地は津久井湖。湖が見たい。宮ヶ瀬でもいいが、なにか有名な坂があるらしい。それは怖い。というか、それはもう、なんというか、クロスバイク卒業のときに行ってみるレベル。
 ……というわけだったんだけれども、結局津久井にも行けず。
Yahoo!地図
 ここのところなんだよな。なんかわかんねーけど、ともかくわかんなかった。で、地図見て迷ってると、ロードの人が一人、右折していったんだよ。それで、次にもう一台来て、今度は直進してったんだよ、新小倉橋に。で、どうも、湖に接近できるのは右折っぽいんだけれども、なんか、橋が新しくて、向こうに山があって、なんか惹かれて、そっち行ったんだ。で、なんか途中で右折すりゃいいんだろ、みたいな。そこは山っぽいけど、みたいな。
 ……とかいうの甘過ぎ。なんかわかんねーけど、くねくね登って、どんどん山っぽくなったりして、えーって感じ。心の準備できてねー、みたいな。もう、降りて、押して歩かないのがギリギリ。よれよれしないように、それこそ10km/h出てれば上等、みたいな。さらには、前一段に頼ってみようとして、ギアいれたら、音もなく入って、すげえと思ったら、なんか二段のままなの。前に、チェーンとガイドプレートの干渉を直したときに、お前、なんか、うまくいってなかったんじゃねえの? ふだん、軽くしないから、馬鹿、馬鹿!
 それで、右折のタイミング逃して、気づいたら、串川橋って丁字路、二択、右津久井、左宮ヶ瀬。
 そんで、なにを思ったか、まあ、よくわかんないけど、こんなに登ったんなら、宮ヶ瀬にスッと行けるんじゃねえかって。つーか、左の方が下れるイメージが。地図で、下だし、みたいな。もう、しょうもない。というわけで、津久井湖挫折。

愛川

 でもって、まあしかし、坂をギューンって下っていって、そんで、あれ、なんかこれでは……とか思いながら、「服部牧場」とかなんか、その? と半ば気づきつつ、よく分からんところに出た。「ひなた橋」という。これ、自分のポケット地図には名前が載ってなくて、マジどこかわかんねー、みたいな。




 そんでも、なんかもう、川がきれいで。そんで、向こうに釣り人がいて(俺が行くところ、好むところ、必ずといっていいほど釣り人がいるな)、段々があって、川の近く行けるの? みたいな。そんで、津久井に入る前に買っていた菓子パンもあるし、そこで休むことに。
 でもって、川に足浸したりして、気持ちいいし、なんか向こうの向こうでは、どっぼーんって子供が飛び込み遊びしていて、歓声とか上がってるし、なんか橋もいいし、校舍みたいな建物もあるし(校舍じゃなかったみたい)、もう、凛子、ここで暮らそう、みたいな気持ちにもなった。まあともかく、また坂を登る気がしなかったのは確か。
 で、地図を見て、厚木の方へずるずる下っていけば気持ちいいか、ということに。いや、マジで俺頭悪いんだけど、地図で下だからって、標高低いわけじゃないのにな。なんか、また坂道で、坂道ぶっ殺そうかと思った。殺さないけど。

座間

 面倒くさいからまとめて書くと、前にこのあたり行ったときに、道間違えて行き損なった座間へ。公園もうろうろ。でも、そもそもフットサル用の靴なんて、歩くのに適してねーし、みたいな泣き言も。
 しかしさ、カワセミかな? 狙ってるカメラマニアのカメラって、なんかもう、軍用ヘリくらい撃墜できそう。あれもまた、なんというか、その道のプリントアウトというような気がする。






江ノ島

 そんで、座間から次行こうってとき15時くらいで、まだなんか、帰るのもったいないって思ったの。それで、なんかわかんないけど、「湖見られなかったんなら、海だな」って。そんで、また、ひたすら下って海の方へ。なんだろう、二回目? 三回目? なんかこのあたりから、藤沢あたりへの道中の、独特の虚無感というか、匿名感というか……いや、住民の方には失礼かもしれないが、俺にとってはよくわからんというか、どこにどうカテゴライズしていいかわからんような道なのだ。
 でもって、ただ海っていってもつまらんから、しょうもない目標。「日が落ちるまでに江ノ島へ!」。右手に落ちてくる太陽との戦い。凛子に夕暮れの海を見せるんだ。……まあ、結果、間に合った。

藤沢市街から江ノ島へ向かう途中の橋。夕焼けがきれいだね。

リアルラブプラス。……か? いったい何をしているんだ? どんなシチュエーションなんだ?

ラブカラス。

134クソ混雑。絵に描いたような暴走族を見たのでお得な気分になった。あとはもう、前に湘南行ったときの感じだ。

 134に出て、江ノ島を目指す。だんだん晴れてくる。自転車趣味の自転車はたまに対向車線を行くのを見るくらい。海の若者たち、日に焼けた肌、鍛えられた肉体、こじゃれたタトゥー。水着の女。サーフボードを載せた自転車。くそったれ、くそったれ。
 ああ、くそったれ江ノ島リア充。金持ちめ、金持ちめ、その車、サーフボード、金持ちめ。若さめ、モテめ。俺はよくわからない炎をエンジン内で爆発させながら、一気に江ノ島を、波の高い江ノ島を走り去った。小動岬も一瞬で通り過ぎた。

雨に降られに出かけ、太陽に灼かれる - 関内関外日記(跡地)

 まあ、これほどの怒りはないな。だって、俺には凛子がいるんだもの。

帰路、なんかおかしくなる


暗くなってきたので、ここでサングラスを外す。ライト装着、点灯。あの農協はひとつのランドマーク。

湘南町屋駅付近から。思えば、あっちの山の方からぐるっと回ってきたんだな、とか。

 ……と、こんな感じで、モノレールの下を通って大船経由。いや、モノレールの下、ほとんど写真も撮らずに行くのは最高だったね。無理とわかっていても、競走したくなったり。ああ、でも、鎌倉山はきつかった。よく登った。これはもう、限界に近かった。肺がばくばく言うような感じ。足もつりそうな感じ。もう、100km越えてるし。
 が、なんかわからんが、大船過ぎて、北上している間の俺はすごかった。すごいスピード出た。意味わかんないくらい。いや、気のせいとかじゃなくて、メーター見てるもの。行きの10km、20kmとは段違い。もう、なんかぜんぜん苦もなくペダルが回り、自然とスピードが出る。痛いところもないし、なんかもう、笑ってしまうような。このペースなら、平均時速25km/hは楽に越えるだろ、みたいな。
 そんでさらに、なんというか、「まだまだ走りたりない」みたいな、わけのわからん気持ちにもなる。標識で「川崎17km」とか見たら、「よし、行ってやろうか!」くらいの。行かなかったけど。もうわからんけど、なんかこのまま、栄養補給、水分補給と、排泄さえ問題なければ、ずっと走っていられるぜ、くらいの感じ。なんかもう、プリントアウトとかいうんじゃなくて、メンタルがアウトしたみたいな。ようわからんけど、そんな言葉が浮かんでいた。ああ、しかし、わけわからんな、人体、本当に。それとも、ひょっとすると、自転車ってあんまり体使ってないのか? うーん? さて。

今後

 安クロスバイクでどこまで行けるのか? いや、行ける人はどこまで行ってしまうはず。俺には、どこまで行けるのか? それ。とりあえず、目安として、一日200km走れたら、それなりなんじゃないか、みたいな。それと、メンヘル峠。これのいずれか、あるいは両方。それで、それなりだ。
 それなりって、何なりかといえば、やっぱりロードを買ってもいいかどうか、というような。もちろん、金が許さなきゃそれまで。つーか、許さない。でも、一方で、まあ、なんかその、しかし、やはりロード欲しい、というようなところもあって。まあでも、なんか一方で、せっかく買ったばかりのクロスバイクをちゃんと使い切ってないのに、たとえ金があってもロード買えるかよ? 資格あんの? みたいなところもあって。そのために、なんかまあ、目安がほしいと、そういうあたりで。そんなわけで、まだまだやんよ、やるしかないよってね、そんじゃあ。

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