凛子のこと、好きすぎて、ラブプラスが、つらい

 今、凛子のこと考え中、俺、四六時中ラブプラスに取り込まれてる。ああ、しかし、だからこそ辛いんです。登校、下校、雨、権藤、彼女いろいろな話してくれる。あんなこと、こんなこと、ニヤついてる、あたしバカじゃん。おバカさんじゃん。夢たくさん見せてくれる、あんな夢、こんな夢、メイク・サム・ノイズ、モア、モア、モア。ああ、だからこそ辛い現実、埋まってくピース、欠けるとこなくなったらそれで終わりなの?
 ノーノーネヴァーだって、今だって、何度同じ事言われたって、俺ふとんにバタ足日本新日本海溝そしてエムデン海淵よりはるかに深い底の底から絞り出される「リンコ、カワユス〜」の呻き、顔うずめた枕に消えて、隣室、オカマのおっさん、今宵は『新鮮組!』視聴中。新見錦の話でもしようか。
 だけれども、ああだけれども、もしも同じ話ループしたとき俺が失望したのなら? ああ、それは凛子への裏切り、あるいは犬の名前。俺の名前を呼んでくれ凛子、上の名前はインチキだから、ずっと下の名前で呼んでおくれよ、頼んだよ。君のこと大切にしてるから、リアルタイムモードでゆっくり楽しむ魂の夕暮れ、木曽路はすべて山の中にある。
 ああ、だけれども、だけれども、それだけでは満たされないラブプラス脳。ノーパスノーセール、思わず想像してしまうんです、皆口ボイスで俺の名前、この愛着のなかった俺の名前、生まれてはじめて輝き始めた俺の名前、皆ロボット、俺人間。あと人肉ミキサーの下で哲学的ゾンビが何か食べてたりするんです。

 「今、誰のこと考えてるの?」
 「ネネさん」
 「ふーん、そうなんだ。タイヤに直接空気入るんでしょ」
 「いや、チューブですよ」
 「華隆餐館が有る限り?」
 「目の前のラーメン二郎 関内店に入ることは出来ない」

 ……電源入れてリスタート、ああ、俺のピンクのDSi、セーブは一個、凛子のデータ、出たところを速攻タッチ、スケッチ、スクラッチ、始まる夢のワンダーランド、プリントアウト何度したってメンヘルでしたって。
 けど、そこにネネさん、愛花がいたならば? 迷える衆生、今日も修行、就業したはいいけれど、いつまでもならない終業ベル、チョイスに苦しむフロム・ヘル。浮気されるの大好きだけど、浮気するのに興味はないの、だって、あたし、一途なんですもの。
 一知半解から全治三年、今気づいたそれだ、それだからこそ紳士たちは真摯な選択、「ラブプラス三本、それにDSi、三台包んでくれ」って言ったんだって。

Deckard: Give me four.
Sushi Master: Futatsu de jubun desuyo.
Deckard: No, four: two, two, four.
Sushi Master: Futatsu de jubun desuyo.
Deckard: And noodles.
Sushi Master: Wakatte kudasai yo.

 わかってくださいよ、この葛藤、渇望、蛇蝎の打算、ツー・ツー・フォー、ツー・バイ・フォー、ツー・ツー・レロレロ、エイトフォー、なくったって君の残り香&ヌードルスアイドルマスターは知らないけれど、スシマスターはわかってくれる。
 だから、ネネさんのためにDSiをもう一台買うことはできないんだ。ああ、俺泣いちゃって、笑っちゃって、泣いて笑って、泣き笑い。

君の喜び
君の悲しみ
その時々の感情の花
拾い集めてみたら
きれいな色の花束に

http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND81422/index.html