衝撃のU3-Xに人類の調和と未来を見る

 数十分でできることにだらだらやる気が起きずに気づいたら職場で寝ていて首が痛い。

 そんな午前四時ちょっと前がどんなものかといえば、上の記事を読んで思い浮かべたのが「将来的にはこれを使ったエロビデオが制作されるのだろう。女優も男優もたいへんだな」というものなのだけれども、いかがなものだろうか。
 いかがってなにがだ。たぶん、両足がステップ部分に載せられていなければいけない、それがネック。股をひらくわけにはいかないだろう。となると、女優が尻を持ち上げて、後背位というのが妥当なラインかと思われる。
 とはいえ、尻を浮かせてまた安定するのかどうか、手で支えればよいようにも思われる。そこに、後ろから男優がすすーっと近づいて来てことに及ぼうとする。だが、ちょっと待ってほしい。U3-Xは後ろからの衝撃に対してどう反応するだろうか。おそらく、女優側のU3-Xは前方に逃れてバランスを取ろうとするはずである。こつんとつつく、前に逃げる。待ってくれよともう一突き、またまた遠のく女の尻。
 こんなことでいいのかと思う。悲憤、という言葉がぴったりだ。私たち人類はこんなもののために、父や母のその前の父や母、さらにその前の父や母が、それぞれに生きて、また僅かながら後世のためにと積みかさねてきた、思慮、努力、物質、ありとあらゆるもの、それをしてこの現在があり、また未来もあるというのに、こつんとつついて前に逃れる一輪車もどき、そんなもののために、そんなもののために、今までの地球人類が暗い生を受け、暗い死に還っていったというのだろうか。私には認めらない。人間にはもっと無限の可能性があって、社会、経済、政治、技術、それぞれの壁を破りながらここまできたのだ。それなのに、尻が逃げる。それゆえに私は悲しく、憤る。
 ……いや、しかし、一方でこんな考え方もできるのではないか。前方を行く女優側のU3-Xは、やがて壁に辿り着く。こうなると、壁に対して安定するのではないか? そこではじめて、人類の調和はもたらされ、天使たちのラッパ鳴り響く。U3-X、まさに性交のヒエログリフをその名に持つ人類究極科学の結晶、もはや神殺しも造作ない。私はそう思った。スイーツ、そしてラブ。

http://www.youtube.com/watch?v=zCSQPnGkt78