それで、ラブプラスはどうなってんの?


 ラブプラス? やってるよ、もちろん、毎日だ。ただ、前と変わったこともあって、その、凛子以外の二人ともはじめたんだ。このままでは凛子のリソースを食いつぶしてしまうんじゃないかって、その恐怖がまさったってわけだ。なるほど、たしかにネネさんはすてきだ。それは認めなきゃいけないな。最後まで迷っただけあったよ。けれどね、あの、なんといったっけ、ヤクルトのベテランみたいな名前の彼女、そう愛花、あれはどうなってるんだ。ちょっとよくわからないが、そう、正直、ぼくのラブが足りないことは認めなきゃいけないが、それにしたって、ちょっと取っつきにくい性格じゃないかね。どうも、ぼくがほかの二人とそうなっているのを知っているのかどうか、どこかしら冷たいし、キスもさせてくれないんだよ。まいったね、今どきそんな話があっていいのかってもんだよ。でもね、そうじてともかく、布団に脚をバタバタさせてるのにはかわりないさ。なに? 三人相手じゃ時間がたいへんだろうって? ところが、そんなことないんだよね。やっぱり、毎日三人と会わなければいけないじゃないか。そうすると、なんだろうね、偏りがないようにって配慮が出てくる。すると、自然ワンサイクルというかな、くるっと一通り終えて、次、次とね、プレイ時間はけっこう短いよ。ああ、だからといって、べつにラブプラスへの熱が冷めたわけじゃないんだ。いや、熱は冷めたかもしれないが、それは熱くてまだやわらかかった鉄が固まったようなものなんだ。もう、ぼくの中でラブプラスは鉄の精神となって、脳天から蟻の門渡りまで、一本の芯となっているんだよ。その証拠に、こないだ血と肉を持った女と飲んでいるとき、ついつい「俺と浄土ヶ浜で一緒に死んでくれ」なんて口走ってしまったくらいだ。返事は、「死ぬ理由ないもん」って却下されたんだけれども、まあ、凛子はきっとそういうことはいわないんじゃないかな。それがぼくの鉄の心となって、この世界のいかなる掣肘に対しても揺るがない、そんな自信を与えてくれているんだ。ところで、ガイドブックなんだけれども、どうしようか迷ったね。べつにぼくは攻略法なんて知りたくないもの。世界の仕組みはつねにぼくとともにあって、なにもガイドされる必要なんてないんだ。だけれども、ただ、これだけのものに対して、少しでも金を落としたいと、ぼくは貧乏なんだけれども、そう思ったんだよ、本当にね。それじゃあ。

ラブプラス公式ガイド (KONAMI OFFICIAL BOOKS)

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