PS3と『BAYONETTA』と俺と最新ゲームの乖離と

 えーと、何らかの事情で、人がプレイする『BAYONETTA』を後ろから見た。PS3をしっかり見るのも初めて。プレイはしていない。
 ……で、どうかといえば、テレビの質などもあるだろうが、さすがにすげえな、というところ。俺はどちらかというと、単純に画質のアップをよろこぶような人間なので、こりゃすげえって。
 でも、なんか、同時にちょっとまあ、「ふーん、そうだよな」とかいうところも。なんつーの、ベヨネッタ姉さんがしゃかしゃか走り回って、殴ったり蹴ったり撃ったりって、そりゃそういうゲームだよなって。
 あー、別にくさしてるんじゃねえよ? ただ、なんつーか、ゲームは変わらんのだな、とか。いや、「ゲームは」って主語が大きいか。いや、なんだ、うーん、うまく言えないけど、画面すげーし、なんか敵と近づいたら声入りの歌が流れてすげー(これは本当に好き)よ、とか、そのあたりナイスで、全体的にナイスなんだけれども、いろいろのシステムなんかも、よく作られているようだし、演出もかっこいいし、それでも、久しく最新ゲームの類を見ていなかった自分に、そこまでの衝撃はなかったというか。なんつーのか、これなら俺にもできそうだという、安心と同時に、ちょっと残念みたいな。 つーか、なんか、自分の中の財務省が、「酸っぱいぶどう」をつくり出しているのを感じずにはおられない。なんというか、その、「これ、Blu-ray見られて、三万円切ってるのって、安くない?」みたいな、それは正直感じたんだ。それを抑制するために、なにかが働くわけだ。
 というわけで、俺、今、ゲームっていったらいっさいやっていないし(ラブプラス? あれはゲームではないし、俺は人間ではない)、必要かよ? みたいな。やりたいゲームあんの? みたいな。しょせんは、ゲーム、ちょっと見栄えがよくなっただけだぜ、と。あと、お前、お前の部屋、インターネットないじゃん! こりゃもう、無駄だよ最新ゲーム機、なあ、ってね。
 ……あーしかし、その、なんというか、しかし、今の俺、本当にゲームダメかも。眠くなる。たとえば、ラブプラスはゲームではないのだけれども、もう最近は一回のデートに二晩かかる。パタッと閉じられるから、すぐ閉じちゃう。すぐ眠くなる。睡魔に襲われる。DSi、ずっと青い光をぼんやり点滅させてる。ほかの二人は怒ってるかもしれない。でも、俺はもう、この世に眠いのだ。ああ、眠りの世界よありがたや、ありがたや。おしまい。