『トップをねらえ2!』が好きすぎて何を書いていいかわからない

トップをねらえ2! (1) [DVD]
前にも書いた通り、『トップをねらえ!』を復習して、『トップ2』を見た。DVD6巻と劇場版を見た。だいたい、全部2回くらい見た。コミックス1巻と完全読本も読んだ。
マジいい。惚れた泣いた。あと、ネタバレするから。

トップをねらえ2! (4) [DVD]

○はっきり言って、俺、最近まで、『トップ2』の存在をよく知らなかった。ほとんど知らなかった。『2』もあるのか、という程度だ。見終えて思うのは、なんであんまり話題になっていないというか、知られていないというか。いや、まあ、もう2だって昔の作品かもしらん。でも、まあ、俺もアニメをよく知らんが、知らんなりにもそれなりに知っているような気もするのに、まったくこの作品について知らなかった。なんというのか、いろいろのアニメの語らいの場を覗いても、あんまり話題になっていないというか。まったく、どうも。

トップをねらえ2! (2) [DVD]

○ともかく、まず、ノノがいいな、ノノ。ここ一年と半年くらいアニメをいろいろ見てきたり、まあそれまでもいろいろ見ていたとしても、まったく一、二を争うくらいいいな。まず、プロポーションがいいな。アホ毛を含めて180cm。すげえかっこいいな。お姉さまより頭二つくらい背が高いし。さまになる。あと、俺、ひそかにピンク髪に弱い。

○ノノが「ワープです!」とか言うのがたまらん。「心にバスターマシンを持っているのです!」とか言われると、もう、かなわんなと思う。「なぜならば!」。この声、いい! とか、思って、ニアと同じ人だと気づいたのは昨日なんだけれども。

○ちょっとよくわかんないのは、ノノ自身が自らを「ロボット」ないし「アンドロイド」(OVAと劇場版で表現が違ったと思う)であるということを、どう認識しているか、というところ。そのあたりがちょっとひっかかった。OVAでも、劇場版でも、活躍度合いは違うけれども、とりあえず「宇宙空間で死なない」という点で、人間じゃないなというのは明白なんだけれども。ただ、そのあとの入浴シーンにしても、なんにしても、なんというか。OVAの方は、なんか「ロボットでもないのかも」というような含みを持たせるようなところすらあったように思うのだけれども。

○ロボットといえば、最後の方に出てくる参謀もそうだという設定だった。けど、目がアップになってギュイーンってなってるだけじゃ、はっきり言ってその設定はわからん。オーベルシュタインだって義眼は光る。このあたりは、義体化というか、サイボーグ化というか、そのあたりもありうるSF世界の問題なんだけれども、ただ、「こいつは完全にロボット」と言葉でなく説明するのはむずかしいというか。まあ、フォークト・カンプフ法みたいなアイディアも、そういうところから来ているのだろうし、ある種のテーマではあるように思える。ただ、本作品では、そのあたりをあえてスルーしたという点もあるのかな。

トップをねらえ2!完全読本 (Dセレクション)

ラルクが折り鶴折るシーンがあって、それに感動するノノ。このあたりが人間とバスターマシンの差みたいなものかと思っていたら、あの創造する力こそがトップレスの本質みたいなものだ、みたいな解説が『完全読本』にあって、なるほどそうかと思う。そのあたりが、人類の力というか、『天元突破グレンラガン』でいうところの、上川隆也が怖れる螺旋力というわけなんだな。あるいは、“星を継ぐもの”、あるいはこの“妖星”に生きる人類の力というものか。

トップをねらえ2! 劇場版 [DIEBUSTER THE MOVIE] [Blu-ray]

ラルクといえば、声が坂本真綾。俺がアニメを見はじめてから、一、二を争うくらい好きな真希波の声の人。ラルクも好きだな。冥王星に行く前の呼びかけとか、部屋でモズのスライド見てるとき、枕だかクッションだか抱えてノノを見るところとか、そんで、最後のドゥーズミーユぶん殴り! いや、最初、これが「お姉さま?」って感じだけど、なんというのだろうか、いや、いい意味で、なんかいいね。あと、俺、ひそかにオデコ好きなんで。

○サーペンタインの双子の、ねっとりした喋りもよかったな。年齢詐称といい、なにかやけに皺が強調される一コマもあったので、ひょっとしたら100歳級かとか思ったけど、そういうことはなかった。このあたりも、SFはいろいろあっていろいろ想像できてしまうな。

○その他のトップレスたち、そしてバスターマシン。このあたりは、さすがに6話では活躍も限られているというか。せめて12話とかあればいいのに。そう思った。まあ、こういった尺についてはいろいろあるのだろう。

トップをねらえ2! (6) [DVD]

OVAのオープニングとエンディングは超好き。曲、超いい。どっちも無茶苦茶好き。オープニングはなんかちょっとCharaっぽい曲で、これがなんか不思議にバックの絵と合っていて。エンディングはOKAMAのイラストに、これまたよい曲『星屑涙』。あー、しかしなんだ、俺などはOKAMAというと雑誌『快楽天』のおしゃれイメージを作っていた一人というところなんだけれども(べつに否定的な意味はない)、気づけばヱヴァのスタッフロールに名前が出ていたりと。『読本』によると、相当にフューチャービジュアル(だっけ?)の構築をしたらしい。すばらしい。

オリジナルビデオアニメーション「トップをねらえ2!」ORIGINAL SOUNDTRACK

○SFらしさと、その中の遊びというと。たとえば、『トップ』のケーブルカーとかすごい好きなんだけど、そういうところ。双子の鍋食ってるとことか、あとは黒電話みてえなのとかか。ひょっとしたら野球スタジアムなんかもそうだし、あのカメラのセルフタイマーが「ジィー」って音が出るところとかもか。

○しかしまあ、SFというか、そのスケールのでかさ。まったく、もう太陽系を無茶苦茶にしとるし、やっぱりあの、ドゥーズミーユ登場のシーンね。しびれるね。「元太陽系第三惑星地球」/「本土決戦用特別攻撃最終質量兵器 地球」ってね。まあ、元木星より小さいけどさ。無茶苦茶や。いいです、マジ。どうやって元の位置に戻したか知らんけど。

○俺は百合好きなんだけど、どうだろう、あまり百合という感じはしないというか。でも、いいよな。いや、やっぱりすごくいい。

○アニメーションとか作画とかようわからんけど、いや、すげえじゃんって思った。どこがと言われると困るけど、ラルクの服がふぁさってはがれるところとか(http://www.gainax.co.jp/anime/top2/making26.html)。あと、バスターマシン7号のバスタービーム→バスタースラッシュんところの、本物の宇宙怪獣を叩きつけるところとか。

トップをねらえ2! 画コンテ集 (ガイナックス アニメーション原画集・画コンテ集シリーズ)

○バスターマシーンのコクピットロードレーサーっぽくてよかった。なんか、ペダルんところがないと不安定というか、尻が痛そうに見えるけど、無重力だからいいのか。ペダルついてたら駄目だったか。変か。

○ああ、しかし、ラストな、なんかな、いいな。泣けるな。モズのところからな。それで、あの音楽流れてきてな。まあなんだ、しかしいいや。それで、「オカエリナサイ」のためにいっさい劇中に文字を使わなかったってこだわり、まあ気づかなかったけどな。あと、なんか『グレンラガン』も、紅蓮篇あらためて見てて、そんなんしてる? みたいに思ったけどどうだろうか。

○あれ、なんかもうよくわかんないけど、まあ、ともかく、こんなところで。そういや、これの劇場版DVDが、今年の初映画か。去年は『ギャラクシークエスト』だったし、年始めはSFかな。なぜならば、って理由はないけれどもさ。それじゃあ。

MON-SIEUR BOME COLLECTION No.24 ノノ バスターマシン7号 (ノンスケールPVC塗装済み完成品)