フラットバーにバーテープのようなものを巻いてみる

 上のつづき。
 結局、俺はなんの勘違いをしたのかERGON GC-3の「グリップシフト用」を買ってしまっていたのだった。どうりで短いわけだ。俺のESCAPE R2はトリガーシフトであって、まったく何を考えてクリックしたのだろうか。
 とはいえ、ハンドルも切り詰めたし、グリップシフト用でも問題なかろう。とりあえずGC-3を装着。数日前のことだ。この装着にちょっと手間取って、ハンドルを切り詰めたせいか、ヤスリがけが雑なせいか、なかなかはまらない。結局、金槌で打ちつけてはめ込んだのだった。
 さて、走り具合はどうだったか。まず、バーだ。そもそもグリップはおまけだ。バー。長め、悪くない。ただ、俺は背筋のばし目的でつけたのだが、角度を手前に倒しすぎたようで、はっきりいって腕が固定されているような気になったのだった。もっとも、これはちょっと角度を変えれば解消される……だろう。
 グリップの方は……、恥ずかしながら、左右逆につけていた。会社と家の一往復走って気づいた。だいたいR2にもとからついているのもERGONのグリップであって、サイズは違えど形状は似ている。似ているのに何をしているのか。これではブレーキとグリップで指を挟んでしまう。
 以上のことから、せっかく付けたけど、また外した。
 ……外して細くなった抜き身のバーを見て思った。「細いのも、いいんじゃないのか?」と。そもそも俺の手は小さくて、だいたいジュニア用手袋でもちょうどいいくらいだ。でかいERGONである必要はないのではないか? いや、ERGONはたぶん、握るのではなく置く感じを求めてデザインされたのだろうが。
 というわけで、選択肢として、1.このままのアルミを握る 2.普通のグリップをはめる 3.バーテープを巻く の三つが浮上してきた。たぶん、1.は冷たいし滑るし、お勧めではなさそうだ。2.そして3.。
 ……俺は極端に振ってみることを好む。クッションの効いたサドルが合わないと思ったら、プラスチックむき出しの骨組みみたいなサドルを買うようなタイプだ。「よし、バーテープを巻いてみるか」。でも、フラットバーにテープ巻くことあるの?

 だいたい、このくらいの話ならネットで見つかる。して、この回答の中にこんな言及があった。

もちろん巻けますが、余る分が多くもったいないって言うか、3回分ぐらい巻けますね。
この手のハンドルに巻くには、テニスラケット用のウエットグリップテープが一番いいですね。

 フハッ! テニスラケット用というのもあるのか。俺はどうも、こういう応用のようなものに弱い。調べてみると、ラケット用グリップテープはそんなに高くない。

 キモイー? キモニー。テニスラケットとは縁のない人生を歩んできました。とりあえずポチっと。届く。どうだろう、こういうものか。そういえば、俺は自転車のバーテープがどんなものかわからない。これは一本入りで、長さはギリギリ。二本買うのがいいだろう。
 
 ……というわけで、今朝巻いてみた。正直、適当だ。はっきり言って。ダメだったらすぐに外して、元のグリップか新しいグリップに戻せばいい。それだけのこと。ロードバイク畑では巻き方もいろいろあるようだが、まあそんなのは知らない。それで、先にエンドバーつけて、ぐるぐるきつめに巻いていって、エンドテープを巻く。エンドテープはキモイーのではなく、偶然サイズの合ったオリジナル非売品にする。

 これの握り具合、まだわからない。