たまプラーザぷらぷら

 たまプラーザ駅は工事中であった。しかし、ガラスばりの駅の威容は、この町の将来にわたる栄華を約束するようである。

たまプラーザを求めて - 関内関外日記

 一年数カ月ぶりにたまプラーザを訪れた。なんとなく、買い物に行ったのだ。本当にはセンター北に行くつもりだったが、思わずあざみ野、そしてたまプラーザ。

 たまプラーザのなんらかの商業施設拡張部分が、つい一昨日くらいにグランドオープンしたことなど知る由もなかった。たまプラーザ駅に行き、なにもなければセンター北に戻るつもりだったのだった。
 
 たまプラーザは近未来のようであった。ひろく、おおきな商業施設であった。そして、なによりもハイソ? であった。上流? 育ちがよさそう? 上品? 金持ち? ともかく、同じ横浜市でも中区などとは違うのである。完全に違う。中区などは俺などがいるのでゴミ溜めであるといってよい。そういう気持ちにさせられる。よい財布があったので買ってしまう。外は木目っぽい革財布。同行者はブーツを買った。抽選券をもらい削ってみると「参加賞」。参加賞はうまい棒だった。すこしハイソに裏切られた。

 昼食。これには困った。商業施設のレストラン階はあからさまにキャパ不足。どの店にも長蛇の列ができている。こういうとき、タイ料理店などあると子供連れとお年寄りが敬遠するのでよいのだが、それもない。
 雨の中商業施設を出る。イトーヨーカドーがあるので、イトーヨーカドーのフードコート的なところでラーメンをすするかと思うも、前にカレー屋を訪れたおぼえがあったので、少しあるく。見つからない。店がたちならんではいて、いくつか飯屋はあったが、客が並んでいるラーメン屋(石川町にもあるやつ)、高すぎる寿司屋、高すぎる西洋料理屋などであった。これはヨーカードーかと、くるっと回って駅の裏の方に出ると、インド料理屋が目に入った。
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 これは救いと入る。妙に広い店内。ランチを頼む。インド人がやっているインド料理屋の味。そういう意味で普通。ナンは分厚かった。辛さは選べず、それほど辛くもない。パーティションの奥の真っ暗な席でひとり飯を食ってるやつがいて、なにかと思ったら従業員だった。インドの風習なのか過剰な気遣いなのかわからないが、あれは不気味なのでやめたほうがいいと思う。
 ………
 帰宅して、MX、大井競馬のメーンレース。ふと思い立って、南関のサイトで騎手のリーディング情報など見て、なんとなく上位に偏りがあるんじゃないかとか今更なことが思い浮かんで、その結果かどうか三連単で二万馬券単勝など当てて得意になる。そうだ、勝つやつは限られてるんだから、そいつを頭に単式馬券を組み立てればいいんだ、などと。いや、それはどうだろうか。勝率とか見ると、そうでもねえよな、とか。でも、「地方競馬は騎手で買え」って古くからの格言もあるし、俺は最近「南関のジョッキー知らない名前ばっかりになった」とか言ってたけど、べつに知らなくてもリーディング表見りゃ必要な情報は得られるじゃん、とかさ。最終レースはあっさりはずした。とはいえ、衝動買いの財布分は余裕で出たのでよしとする。先に何かを買ってしまったあと、すぐに馬券で取り返せた記憶がいくつかあるが、それは幸せがもたらす錯誤だろう。