プロ野球をするのはまだ早い

この決断・・・
結局は『勇気』とは建前で
『権力』の決断だったような気がします。

http://takuro.aspota.jp/2011/03/post_978.html

 プロ野球セ・リーグの開幕問題。俺は延期すべきだと思う。選手たちの意見に賛成である。というか、プロ野球がなにでできているかといえば、そのコアはプロ野球選手によるプロの野球であって、そのコアが乗り気でないのに成り立つはずがない。球場にバットとグローブとボールが置いてあって、オーナーとファンが見守る中プレイボールのコールがかかっても、選手がいなければなにもならない。選手がすべてだ。もちろん、「最低年俸を全員一千万円にしろ」などという理由でストライキをちらつかせたりすれば、そんなものブーイングだし、賛成はしない。現状は違う、今はまだちょっと待ってほしいという意見に賛成する。ボイコットだってすればいい。そう思う。
 心情的な理由。これももちろん大きい。ただ、選手の中には、「ともかく野球やろうぜ!」って思ってるやつもいるかもしれない。それでもいいし、そのくらいの選手もいてほしいとは思う。また、野球を望む被災地の野球ファンもいるかもしれないが、平時においてから野球嫌いなやつだってたくさんいる。そのあたりはいい。それよりも、やはり電力の問題が大きいように思う。

 ドーム一試合で6000世帯の1日分電力消費。1試合に6000人集めたからといって、その分それぞれの過程の1日分の電力が浮くわけでもないだろう。だいたい、この計画停電輪番停電のシステムがいつまで保つというのか、そのあたりが決まってはいない。ある種の工場は、今のようなスタイルの、一日数時間というスタイルでは、まったく稼働にもっていけないという。場合によっては、一日使えて、一日使えない、というようなローテーションがいい。しかし、それでもまた困るところもあるかもしれない。
 ともかく、今はまだ暫時、非常時、そう思っていいはずだ。いくらか供給力が上がってくるところもあるだろうが、この先はどうなるかわからない。プロ野球については、少なくとも4月12日に延期を明言したパ・リーグの決断が正しいように思える。2週間くらい、ちょっと待てないのか。そのくらいになれば、いくらかもうちょっと見えてくるんじゃないのか。見えてきたうえで、その中でやっていくしかないだろう。野球以外のあらゆるものも、その中でやっていかなければいけないのと同じように。それだけだ。