『咲-Saki-』で将棋が強いのは誰か考えてみた

宮永咲

 全部ゴッ倒すところの清澄の白い悪魔ではあるが、将棋となるとどうなるだろう。プラマイゼロにする能力というと、持将棋の得点制度で、というわけにもいかぬ。槓子というとなにか四枚同じものを使うことになって、そうなるとダンスの歩で歩の連打とか主人公としては地味な感が否めない。

原村和

 わりと正統に強いというか、まさにスタンダードに強そう。ただ、デジタル指しとなると、千日手も辞さずとか、敵に手を預けたいときは延々とトンネルで飛車を左右させるとかやりかねない。真にデジタル的だと、定跡外れに見えかねない手とかも指すだろうし、わりと麻雀とキャラが変わってくるかもしれない。

片岡優希

 序盤に強く、後半のねじりあい、ひねりあい、寄せ合いに弱いということになるか。となると、将棋の場合の序盤構築で一気に片づけてしまうとなると、最新の研究、未知の新手などの発見が必要で、タコス食って「だじぇ」とか言ってるようなキャラではなくなるやもしれない。序盤の構想が奏効しなかったらすぐに投げる島朗みたいかもしれない。あるいは、受け方を知らないと一気に潰されるハメ手(鬼殺し)みたいなのを公園で指して嫌われるおっさんみたいな棋風かもしれない。正確に受けられるとそこでアウト、でも、そこで鬼殺し向かい飛車とか使ってくるかもしれないじぇ。
奇襲大全

奇襲大全

竹井久

 悪手、悪型を好むが、「なぜか勝っちゃうんだよね」ということになる。玉飛接近とか気にしないし、角の筋とか平気で塞ぐ。駒損の交換とかすごいする。それで、どうして勝てるのかよくわからない。マナーも悪いので、飛車を叩きつけて割ったりするかもしれない。

染谷まこ

 これは将棋にとってそうとうに有利な能力を持っているんじゃないか。膨大に蓄積された盤面から、イメージとして有利不利を正確に判断できる。大局観がある、ということだろうか。たぶん強いはず。

松実玄

 ‘阿知賀のドラゴンロード’なので、なんといっても龍を作ったりするに違いない。『5五の龍』みたいでかっこいい。
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松実宥

 将棋には金物が多くてあったかい駒というのはないので大変そう。でも、成り駒が赤いやつだったりすると、なにかあるかもしれない。

天江衣

 場を支配して、相手がどうしても指せなくなって時間切れで負けさせる……というのではつまらない。最後の最後に勝つというのならば、なにかこう一手差勝負となって、片腹大激痛の圧倒的な怖さは感じさせない。どうなるのかよくわからない。

福路美穂子

 邪気眼を見開いて相手の視線などから次の手を読んで時間的に有利、とか、まあ地味だけど普通に強いみたいな。

池田華菜

 対局中に急に「にゃー!」とか叫ぶので困る。加藤一二三九段からエサはもらえるかもしれない。完全な敗勢でも「相手が心臓麻痺で死ぬかもしれない」みたいな奨励会風ポジティブ発想で、詰みまで指すような、諦めない強さはあるかもしれない。

加治木ゆみ

 槍槓のイメージから香車を使うのが上手そうとか思ったりするが、香車の二段ロケットが得意というのでいったいどうなるのかわからない。というか、普通に強そう。

東横桃子

 いや、正直、将棋ではステルスモモの独壇場っすじゃないっすか? 二手指しで相手は死ぬ。そうでなくても、王手を気づかせないとか鬼畜。王手といかなくとも、簡単な詰めろを気づかせないとか、頓死を大量発生させそう。やばい。でも、デジタルには効かない。ボンクラーズには負ける。あと、対局場の陣屋旅館とかに行っても気づかれないで困る、みたいなことはありうる。ただ、今の陣屋は陣太鼓が用意されているので、叩けば良いっす(→wikipedia:陣屋事件)。

 以上、だいたい俺の頭の中はこういう妄想でいっぱいですということを表明しつつ、おしまい。ああ、あと、麻雀も将棋も初心者なんでなんか変なこと言っててもスルーしてください。ただなんか、なんでも打線を組みたくなるような人も世の中にいるわけだし、なんだっていいだろ、べつに。

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